身をもって本気でカーボンニュートラルな暮らしをしてみた!

私たちプロジェクトデザインは、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を通してカーボンニュートラルについて理解を広げ、行動を促進するプロジェクトを推進しています。

ブランドマネージャーの竹田がプロジェクトを推進しながら出会った方・出来事・文献/ブログ/動画を通じて、カーボンニュートラルについて考えたことを言葉にし、ブログという形で発信しています。

この記事を読まれた方にカードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験してみたいと思っていただけたら幸いです。

参考:カードゲーム「2050カーボンニュートラル」ブログ一覧

今回お届けする内容は「身をもって本気でカーボンニュートラルな暮らしをしてみた!」です。

それではどうぞ。

身をもって本気でカーボンニュートラルな暮らしをしてみた!

プロジェクトデザインの竹田です。

この記事を書いている2023年9月。ガソリン価格や電気料金の値上げがニュースを賑わせています。政府は、ガソリン価格を抑えるために補助金を段階的に増やすことにしています。家計を苦しめるエネルギー価格の高騰に対して、わたしたちは為す術がないのでしょうか。

この状況からの打開策を考え、僕自身が勇気を出してカーボンニュートラルな生活の実験台になることにしました。

そこで今回は、その実験から見えてきた景色や心境などを言葉にしました。「身をもって本気でカーボンニュートラルな暮らしをしてみた!」と題し、僕自身の生活におけるカーボンニュートラル実践例をお届けします。

株式会社プロジェクトデザイン 竹田

竹田 法信(たけだ のりのぶ)

富山県立富山中部高等学校卒業、筑波大学第三学群社会工学類卒業。大学卒業後は自動車メーカー・株式会社SUBARUに就職し、販売促進や営業を経験。その後、海外留学などを経て、地元・富山県にUターンを決意。富山市役所の職員として、福祉、法務、内閣府派遣、フィリピン駐在、SDGs推進担当を歴任。SDGsの推進にあたり、カードゲーム「2030SDGs」のファシリテーションを通して、体感型の研修コンテンツの可能性に魅せられ、プロジェクトデザインへの転職を決意。ファシリテーターの養成、ノウハウの高度化などを通して社会課題の解決を目指す。富山県滑川市在住。

僕が実践している「4つのこと」

家庭における「エコな活動」と言うと、例えば「ゴミを分別する」「レジ袋をもらう代わりにエコバッグを持ち歩く」「節電する」といったことが挙げられます。

しかし、僕の実験はそこに留まりません。身をもって実験してみるべく、思い切って以下のことを実施してみました。

  • 電気自動車の購入
  • 自宅への太陽光パネルの設置(約10kW)
  • 自宅の断熱性能の向上(断熱性能を表すUA値は0.32)
  • 薪ストーブの導入

オトク。でもそれ以上に、楽しい。

太陽光パネルを設置したことによって、自宅に降り注いでくれる太陽のエネルギーだけで電気自動車を充電できます。「普通充電」で3.2kWくらい消費するので、残り(写真だと3.76kW)は同時に売電もできます。

なので、我が家の電気自動車を動かすエネルギーは、基本的には購入していません。冬以外の天気のいい日は、これで十分いけそうです(屋根の太陽光パネルの上に積雪があると発電しませんので、冬はエネルギーを購入する必要があります)。

自宅の発電量が分かるモニタ

電気自動車

太陽光パネルの設置費用は、約8年の売電収入で回収が完了する見込みです。日中の消費電力が発電電力で賄われている(電気料金がかからない)ことも含めると、回収期間は更に短縮できそうです。

※電気事業者に電気を買い取ってもらうために必要な費用は、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」として電気使用者から広く集められています。

参考:資源エネルギー庁ホームページ「なっとく!再生可能エネルギー FIT・FIP制度」

電気自動車は、維持費(電気代)がかからずとも購入資金が高くつくのではないかと想像しがちですが、実は政府からの電気自動車購入補助金のおかげで、購入総額は他の軽自動車と大差ありません。

懸念される長距離の移動は公共交通機関を使うことで解消され、読書の時間や家族との会話が増える予定です。

そして自宅の断熱性能は、壁・天井・床に「ネオマフォーム断熱材」を二重に入れることで限界まで高めました。お陰で、夏のエアコンは常に28.5℃でよわ~く動いているだけ。真冬でも薪ストーブを朝と夕方に一回ずつ250℃くらいまで上げるだけで済みます。

ちなみに薪は、近くを流れる川の流木やご近所さんで剪定された庭木を中心に使っているため、費用はほとんどかかりません。そして、薪作りは楽しい趣味です。

薪ストーブ

こうして振り返ると、カーボンニュートラルな暮らしはコストがかかる印象を持つ人が多い半面、実はお得な面が多いことが分かりました。

身をもって本気でカーボンニュートラルな暮らしをしてみたことで、地域の中で小さくエネルギーを循環させれば、エネルギー価格の高騰に過度に振り回されずに生活できる、ということが分かりました。

社会システムの変革者を生み出す

社会システムの変革のためには、自らが行動を起こすことによって今の社会を変革しようとする意思が必要です。

「化石燃料文明を卒業するとすれば、それは化石燃料が枯渇するからではなく、たくさんある化石燃料を使わないと決めるからだ」と仰ったのは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次及び第6次評価報告書執筆者の江守正多さんです。

参考:気候危機のリスクと社会の大転換|経済産業省 近畿経済産業局(P15)

「人口の3.5%が動けば社会は変わる」。この「3.5%ルール」を提唱したのは、ハーバード大学ケネディ行政大学院教授のエリカ・チェノウェスさんです。

参考:3.5%が動けば社会は変わる! エリカ・チェノウェスさん(ハーバード大教授)|じんぶん堂

気候変動問題の解決に向けた僕の役割は、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を通してシステムチェンジャーを生み出し、行動者を連鎖させ、社会的なムーブメントを起こしていくことです。

それによって、「カーボンニュートラルへの関心の有無にかかわらず、環境配慮行動以外の選択肢が無い」という社会が生み出されます。

ここまで、お読みいただきありがとうございました。

この記事をお読みいただき、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験したい!と思ってくださった方は、是非一度ご体験ください(イベント情報はこちら)。

また、カードゲームを活用した研修/ワークショップによってお客様(クライアント様)の解決策を提案するコンサルタントや、ゲーム研修を運営する研修講師、カードゲームコンテンツを世に広げるプロジェクトマネージャーなど、私たちと一緒に働いてくださる仲間を募集しております。

詳細は、こちらをご覧ください。

ご案内

カードゲーム「2050カーボンニュートラル」は、過去から現在にかけて私たちが行ってきた様々な活動が地球環境にどのような影響を与えているのかをマクロ的に俯瞰することによって、私たちの価値観や考え方に気づき、行動変容に働きかけるためのシミュレーションゲームです。

ゲームでは、参加者が1つの組織のメンバーとして1~4人のチームを組み、 他のチームと様々な交渉を行いながら、組織の活動とプライベートの活動を行います。ある組織では獲得資金を増やすことを目指し経済活動を行っていきます。また、ある組織では排出削減量の目標に向かって環境活動を行っていきます。

こうした活動を通じて組織の目標達成を目指すプロセスにおいて、私たちの世の中のカーボンの状態がどのようになっていくのかをシミュレーション(模擬実験)します。

このゲーム体験を通して「なぜカーボンニュートラルが叫ばれているのか?」、そして「そのために、私たちは何を考えどう行動するのか?」に関する学びや気づきを得ることができます。

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