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カードゲーム「2050 カーボンニュートラル」公認ファシリテーターになることをご検討の皆さまへ
この度は、カードゲーム「2050 カーボンニュートラル」のファシリテーターになることをご検討いただき、ありがとうございます。
この文書は、公認ファシリテーター養成講座にお申し込みいただく前に、皆さまご自身がこのゲームを活用できそうかご検討いただくにあたり、お読みいただきたい資料となります。
⾧文となりますので、お時間を確保いただき、じっくり最後までお読みください。
公認ファシリテーター制度について
プロジェクトデザインでは「公認ファシリテーター養成講座」を開催しており、この講座を修了した方をファシリテーターとして認定しています。このような制度を採っている理由は2点あります。
1点目は、このゲームを運営するファシリテーターを増やす観点です。
カーボンニュートラルやSDGsといった社会課題の解決のためには、「志ある行動者たちを結びつけ、高めあう」ことが必要だと考えていることです(これは、プロジェクトデザインの経営理念でもあります)。つまり、カーボンニュートラルに対する「志」がある方であれば誰でも、このカードゲームを運営することができる状態を作ることが、社会課題の解決に繋がると考えています。
2点目は、ファシリテーションの質の担保のためです。
一般に市販されているボードゲームなどのツールでは、体験者はルールが理解できていればツール制作者の意図した価値が提供される可能性が高いです。しかし、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」では、ファシリテーターの意図やスキルによって、異なるゲーム展開になったり、またゲーム自体が成立しなくなったりする可能性もあります。参加者に学びや気づきを得られるゲーム運営の方法を仕組み化し、その内容をファシリテーター養成講座でお伝えしています。
上記の考えのもと、ファシリテーターの人数を増やす、ファシリテーターのクオリティを担保する、ということでカーボンニュートラルに向けて踏み出す人を増やしていきたいと思っています。
ファシリテーターになって生まれる可能性
まず、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験して「楽しかった」と感じていただき、かつ、「この楽しさを多くの人と分かち合いたい」という気持ちがある方は、ファシリテーターになって、わたしたちと一緒に活動しましょう!
カードゲームの力を使いながらワークショップを運営し、盛り上がりや気付きを提供することは、「自分が起点となって周囲に変容を創り出す至高体験」となるはずです。
ファシリテーターからの声として「最も変容したのは自分自身だった」という声が多くあります。ファシリテーターとしてワークショップを運営する場を重ねることによって、自分自身の使命や理念に気付き、自己変容していく可能性が開けていきます。
ファシリテーターになることを検討される方が持っている悩みには、幾つかのパターンがあります。
“自分たちの会社は、カーボンニュートラル実現に向けて経営をシフトしなければならないが、どうやって社内で企画・調整していけばよいか分からない”
“公務員として温室効果ガス実質ゼロに向けて活動していきたい。役所内外をどうやって巻き込んでいけばよいか分からない”
“カーボンニュートラルを世に広げていきたいが、レクチャーをしても本質が伝わりにくい。ワークショップ・スタイルであれば分かりやすく伝えられるだろうし、自身のビジネスチャンス創出にも繋がるのでは?”
“地球環境の破壊や、地球や自然と人間との繋がりが失われて心を痛めている。持続型社会への転換を呼びかけ、共に活動していく仲間を増やしていきたいが、どうしたらよいだろうか”
こうした悩みに対して、ゲームを活用されているファシリテーターからの声をご紹介します。
“ゲームは自分が所属する企業内で実施しています。ファシリテーターになる前は、他の部門にカーボンニュートラル推進の提案をしても理解してもらえず辛い思いをしていました。しかしこのゲームを体験してもらうことによって、会社全体で取り組む必要性や理念を部門横断的に共有することができました。今後は経営陣も含めて更に多くの社員に体験してもらい、カーボンニュートラルを社内の共通言語にしたいです”
“地域でのワークショップ型研修として、市役所の職員と地域住民向けにゲームを実施しました。温室効果ガス実質ゼロの宣言をしており、市のホームページで宣言書を公開したり、広報誌で周知したりしていますが、それ以外にどんな活動をすればよいのか分からずにいました。役所内ではカーボンニュートラルは環境部門の仕事だと思われていますし、地域ではカーボンニュートラルは行政の仕事だと思われています。企業、市民、行政が一体となって取り組む大切さは、このワークショップを活用すると体験者が自ら気づいてくれます”
“環境専門のコンサルタントとして、これまで多くの場でカーボンニュートラルについて講演してきましたが、いまいち参加者に理解してもらっているのか不安でした。しかし、このゲームを使うと、体験者が自ら学びや気づきを言語化するので、カーボンニュートラルに関して腹落ちを伴って理解してもらえます。ゲーム体験者から、カーボンニュートラルに関する相談が舞い込むようになり、クライアントのリード獲得に繋がってもいます。これは、講演では実現できなかったことです。カードゲームは便利なツールです”
“これまでは人前で話すのも苦手だったが、自分の気持ちに正直になってファシリテーターになってみました。今ではファシリテーションを楽しんでいます。最も成長したのは自分自身であると気付きました”
このように、「コミットメントや興味関心がある人なら誰でも、自分を起点に周囲に働きかけを行うことができる」のが、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」のファシリテーターです。
ここまでお読みいただき、ファシリテーターになることに興味を持っていただいた場合には、以下の詳細なご案内をお読みください。
カードゲーム「2050 カーボンニュートラル」のファシリテーターになることをご検討の皆さまへ
これまでのわたしたちの歩みと願い
わたしたち株式会社プロジェクトデザインでは、これまでにSDGsや地方創生などの社会課題をテーマとしたゲームの制作に携わってきました。
そして、おかげさまで日本全国のみならず世界各地において、ファシリテーターとしてわたしたちが制作したゲームを運営してくださる仲間が増えてきました。
ゲームを通じた社会課題の理解と解決に向けた取り組みを促進できることを確認したわたしたちは、「次なる世界が、そして日本が向き合うべき社会課題は何か?」という問いを立てました。そして、相次ぐ異常気象や伝染病の流行など、地球単位で解決するべき課題として「カーボンニュートラル」のテーマが相応しいという考えに至りました。
カーボンニュートラルの実現のためには、まずはわたしたち一人ひとりがカーボンニュートラルに関して「知る」こと、その上で「周囲に働きかけていく」ことが必要です。このゲームを活用することで、多くの人たちに「カーボンニュートラルは実現できる」という可能性を拡げ、組織の事業活動や個人の日常行動の変革を生み出したいと思っています。
“志ある行動者たちを結び付け、高めあい、社会を取り巻く問題を解決する”
プロジェクトデザインは、その活動の実践者であり続けます。
この理念の実現に向けて「志ある行動者」たる皆様と行動を共にできることを楽しみにしています。
ゲーム開発において大切にしている考え方
プロジェクトデザインが、ゲーム開発において大切にしている点は2つです。
- 現実世界を模していること
- 現実の厳しさだけではなく、可能性も同時に感じられるようにすること
1つ目の考え方は、カードゲーム「2050 カーボンニュートラル」は、現実社会を模したシミュレーションゲーム(模擬実験)だということです。そのため、体験した方々の意識や判断によって異なる結果が表れます。体験した方々が「自分自身が現実社会を作り出している」という感覚を持ってもらうことで、ゲーム体験を現実と紐づけて省察することができます。
2つ目の考え方は、現実の難しさばかりではなく、未来に向けた可能性を感じられるツールとしてデザインしているということです。「現実を変えるのは難しい」と悲観するのではなく、「未来は自分たちが起点となって変えうる」という可能性を感じることができます。
価格体系とその背景
価格体系の根底にある考え方として、以下の状態を作り出したいと思っています。
- コミットメント(やる気)がある人にこそファシリテーターになってほしい
- プロフェッショナル(職業人)だからこそ質の高いワークショップを提供できる
- 質の高いワークショップを体験した人が理解を深める
- ワークショップの質が高いため、体験希望者が更に増える
- これにより、ファシリテーターの活動の場(案件)が更に増える
以下に該当する方には、ファシリテーターになられることについて、今一度慎重にご検討いただくのがよいかもしれません。
- 自分の意思ではなく誰かに指示されてファシリテーターになろうとする方
- ファシリテーターに依頼するよりも自分自身がファシリテーターになった方が金銭的に安く済むといった理由でファシリテーターになろうとする方
- カードゲーム「2050 カーボンニュートラル」を、自分自身の信念や信条から他人を説得するためのツールとして活用しようと考えている方(カーボンニュートラルの概念を「べき論」や「社会的な善悪」の観点から捉えた場合、そこからは賛成派と反対派の分断を生み出したり、取り組みが進まなかった場合に、概念そのものの否定に繋がったりすると考えています)
また、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」では、以下を採用することにより、CO2排出削減と森林資源の活用、これによるCO2吸収量の増加に貢献します。
- ゲームにおいてカーボンを木製(山梨県産ヒノキ)マグネットにより「見える化」しています
- カードキット(カード、カーボン・マップ、NEWSカード)をゼロカーボン印刷工場で印刷しています
一般的に排出削減のためにかかった追加的なコストは販売価格に反映されにくく、下請けや原料生産者の利益が当該追加コスト分だけ圧縮される、ということが起こり得ます。
カードゲーム「2050カーボンニュートラル」で伝えたいメッセージの一つに、「生産者と消費者とで協働歩調を合わせる」というものがあります。
この考えから、木製マグネットとゼロカーボン印刷といった環境価値向上のコストについては、経済価値として弊社の仕入原価及び本件価格に反映させています。
これにより、環境価値を高めるサプライチェーン全体で資金を循環させることを意図しています。
こうした考え方から、価格体系を以下のとおり設定しました。
- 2050カーボンニュートラル運営ライセンス 246,400円(税込)
(内訳)
- ファシリテーター資格取得費用 220,000円
- 最初の1年間のライセンス費用 26,400円
ファシリテーター資格取得費用は、2日間の「公認ファシリテーター養成講座」にご参加いただくための費用です。
年間ライセンス費用は、知的財産の年間使用料として定額・一律でいただく費用です。初年度分は受講費用と同時にご請求差し上げます。この費用は、ファシリテーターになっていただいた皆さまに向けた勉強会の開催やカードリニューアル時の交換・紛失補填(年間5枚まで)、ファシリテーターの皆さまのコミュニティの運営等のために活用していきます。
なお、年間ライセンス費用は知的財産の使用料を含みますので、カードゲームを利用したワークショップの運営による売上があっても、当該売上に対する使用料は発生しません。
公認ファシリテーター養成講座の内容
講座は2日間の対面で行います(ウイルス感染拡大等による対面自粛の要請がある場合はオンラインに切り替える等の変更をする場合があります)。
<1 日目の講座内容>
- チェックイン、関係性の構築
- ゲーム開発の背景、コンセプト
- ゲーム体験と解説
<2 日目の講座内容>
- ゲームの活用方法や文脈の探求
- カードの初期配布、カードのさばき方
- ゲーム運営の練習
- ゲーム当日を迎える際の注意等
コミュニティのために必要な Facebook アカウント
ファシリテーターになっていただいた皆さまとのコミュニティを Facebook 上で運営していきます。ここでは、ゲームを実践した知見やノウハウ、悩み、そして勉強会の情報などを共有していきます。Facebook のアカウントをお持ちでない方は、ファシリテーター養成講座のお申し込みの前に、アカウントの取得をお願いいたします。
既存のアカウントを利用したくない方や、会社等の都合で SNS を利用できない方は、アカウント名を知人等から検索されない形で(アルファベットのスペルを変えるなどして)、コミュニティ専用に作成いただくことも可能です。
最後に
わたしたちプロジェクトデザインでは、クライアントからご依頼をいただきこれまで 100種類以上のゲームを制作してきましたが、このカードゲーム「2050 カーボンニュートラル」は、社内での企画です。つまり、自分たち自身が発起人です。
カーボン(炭素原子)は、化学反応によって様々な形に性質を変えます。わたしたちと皆さまが協働することで化学反応を生み出し、日本から先行事例を世界に発出していけるイノベーションを起こせると確信しています。
日本国内における SDGsの認知率は 80%を超え、日本全国で SDGs に関する取り組みがなされるようになっていますが、SDGsゲームを通じてファシリテーターの方々と共に歩みを進め、認知を広めることに貢献できたことは、わたしたちにとって喜びです。これと同様に、カーボンニュートラルに関しても、認知を広めて市民一人ひとりが行動を起こしていくことで、世界を変えていけると思っています。
公認ファシリテーター養成講座は、まさにそのスタートです。社会の問題を共に解決する「志ある行動者」として共に活動してまいりましょう。
養成講座で皆さまとお会いできますことを、心より楽しみにしております。
2022 年 8 月 株式会社プロジェクトデザイン 代表取締役 福井信英
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