【記事紹介】カーボンニュートラルに向けて鉄道の果たす役割と施策(北海道旅客鉄道株式会社・今井政人さん)
- 最終更新日:2024-04-22
私たちプロジェクトデザインは、カーボンニュートラルに取り組む行動者を増やす目的のもとに、カーボンニュートラルに関するオウンドメディアを運営していきます。
今回は、公益社団法人土木学会【公式note】に掲載された、北海道旅客鉄道株式会社 論説委員 今井政人さんの記事をご紹介します。
この記事では、鉄道がカーボンニュートラル達成に大きく貢献できる可能性のある施策のうち、比較的早期に大きな投資を伴わずに効果が発揮できる「鉄道の利用促進による脱炭素化」について紹介されています。
本稿でご紹介する内容は一部ですが、興味のある方はぜひ元記事をご覧いただければと思います(元記事へのリンクは本ページ下部にございます)。
カーボンニュートラルに向けて鉄道の果たす役割と施策
我が国において2050年カーボンニュートラル宣言(2020年)や地球温暖化対策計画(2021年改定)等を契機に各部門でカーボンニュートラルに向けた取組みが加速しています。
同計画では各部門で温室効果ガスの排出削減目標が掲げられ、運輸部門では2030年までに2013年度比35%削減という従来より高い目標が掲げられています。また、運輸部門におけるCO2排出量は、我が国全体の排出量の約2割を占め、その排出削減はカーボンニュートラル達成のために非常に重要な要素となります。
――続きは下記の元記事をご覧ください――
著者プロフィール
今井 政人(いまい まさと)
公益社団法人土木学会 論説委員
北海道旅客鉄道株式会社 取締役副社長 総合企画本部長[新幹線札幌開業準備担当](2023年6月20日現在)
編集者コメント(記事の感想)
「移動に電車を利用する」ことが温室効果ガス排出削減に効果的である、というのはよく言われていることです。このことを数字で論理的に解説されているのが、この今井論説委員の記事です。
カーボンニュートラル実現に向けた施策を考えるにあたっては、例えば以下の内容について吟味する必要があります。
- 何からやるか?(施策の優先順位付け)
- いくらかけるか?(投資額)
- インパクトはどれくらいか?
「鉄道の利用促進による脱炭素化」は、上記の3つの観点全てにおいて効果的だとされています。記事では、鉄道利用の促進のための行政施策として「都市中心部への自動車乗り入れ制限」等が紹介されていますが、同時に、私たち一人ひとりが「移動に電車を利用する」というアクションに意味や価値を見出すことも大切だろうと思っています。
電車を利用することによって、「排出削減に加えて移動中に読書や仕事ができる」「自家用車を使わないので酒類の消費が増えて地域経済が循環する」「自家用車がなくても交通手段が確保されている地域ができる」といったメリットもあります。
「個別の手段や事業者の枠を超えて、環境と経済の両面で全体最適を実現する」というのは、サプライチェーン全体における脱炭素化においても重要ですし、カードゲーム「2050カーボンニュートラル」の体験による学びでもあります。
論説委員の今井さん、示唆に富む記事をありがとうございました!
編集者プロフィール
竹田 法信(たけだ のりのぶ)
富山県立富山中部高等学校卒業、筑波大学第三学群社会工学類卒業。大学卒業後は自動車メーカー・株式会社SUBARUに就職し、販売促進や営業を経験。その後、海外留学などを経て、地元・富山県にUターンを決意。富山市役所の職員として、福祉、法務、内閣府派遣、フィリピン駐在、SDGs推進担当を歴任。SDGsの推進にあたり、カードゲーム「2030SDGs」のファシリテーションを通して、体感型の研修コンテンツの可能性に魅せられ、プロジェクトデザインへの転職を決意。ファシリテーターの養成、ノウハウの高度化などを通して社会課題の解決を目指す。富山県滑川市在住。
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