年末から年始にかけて、多くのオンラインインターンシップやビジネスセミナーに立ち会いをさせていただきました。20~30人ぐらいの参加者を対象に実施するものが大半ではありますが、一回の開催で200人同時に体験していただくような場もありました。
ある大学の先生とも議論したのですが、地方に住まう学生にとっては、大きなチャンスが訪れています。これまでは距離や時間、予算、人数枠の問題で諦めざるを得なかった企業の説明会やセミナー、インターンシップに遠方の大学からでも気軽に参加できるようになりました。
マイナビの調査では、
・学生が参加を希望するインターンシップ数の平均社数は5社から8社に増加
・加えて8割以上の学生が、6月以前にインターンシップの申込みをしている
参考:株式会社マイナビ|『マイナビ2022年卒大学生インターンシップ前の意識調査』を発表
という調査結果が出ています。
就職への危機感を背景に学生のインターンシップへの参加意欲は激増しているものの、オンラインでのインターンシップ環境を整えることが出来ている(できる)会社と、できていない会社、採用面での二極化はこれからも進みそうな勢いです。
面接を含めてオンラインで完結されていく状況が進むと、学生にとっては「オンラインでの情報提供の品質」が就職の意思決定を大きく左右することになります。
そのオンラインで提供する情報は何が良いか。
これまで前職も含めれば20年に渡って、仕事理解を促進し、志望度を高めるコンテンツを作ってきた私の結論としては以下の3点を満たすことが重要と考えています。
1)仕事の疑似体験をしてもらい、求められる力と仕事の面白さを掴んでいただく(実際にやってみて、頭に汗をかき、成功や失敗の経験をするまで本当の魅力は伝わらない)
2)そのために、仕事の面白さがわかり始める入社3~7年目の社員の仕事をゲームの題材にする(1~2年目だと題材が細かすぎ、10年目以降だと題材が大きすぎる可能性がある)
3)自分の考え方や動き方次第で会社全体や世界に良き影響をもたらすことができるゲームにする(入社後、考え方や行動によって大きな組織を動かし得ることを認識させる)
1月に入り、夏以降のインターンシップやビジネスセミナーのコンテンツを考え始めたところ、あるいは対面で実施するタイプのインターンシップコンテンツをオンラインで実施したい、とお考えの方もいらっしゃることと思います。
当社にお声がけいただければ、今期実施したオンラインのセミナーやインターンシップコンテンツもご紹介しながらイメージを具体化させるお手伝いをさせていただきます。来期に向けてご検討を開始される方は、是非当社にご相談ください。
執筆者プロフィール
福井 信英
富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。
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