Web会議システム「Remo」がオンラインの体験型研修に使えそうか、試してみた

こんにちは!プロジェクトデザイン広報の武井です。

4月という時期は、通常は新入社員研修がオフライン(対面)や集合で行われている時期ですが、昨今の情勢を鑑みて、ほとんどの企業でオンラインに切り替えられているのではないかと思います。

しかし、オンラインでの研修は講師から受講者への一方通行の内容が多くなりがちです。講義型の研修やeラーニングを中心に実施されているところでは、

  • PCの画面に向き合い続けることで、疲労感・ストレスを感じる
  • 話を聞くだけでは頭に入ってこない
  • 聞いた内容を理解はしても定着しない、実践できない
  • 受講者同士の交流がなく、お互いを知ることができない

といった受講者の様子を感じ取られている研修・教育担当の方も多いのではないでしょうか。

オフライン(対面)での研修、集合研修と同様に、もっと受講者同士がコミュニケーションを取り、体感で理解し、アウトプットを出すような、いわば体験型の研修をオンラインでするにはどうすればよいのか?

そこに一つヒントとなりそうなものがありました。

それが「Remo(リモ)」というWeb会議システムです。本記事ではRemoを実際に使ってみて感じた、オンラインでの体験型研修の可能性や課題についてご紹介していきます。

Remoとは

Remoはオンラインのバーチャルイベントスペースやオフィススペースを開発している会社です。

Remoが提供している2つのサービス、「Remo Conference」と「Remo Virtual Office」のうち「Remo Conference」では、Zoomなどと同様にオンラインでビデオ会議やイベントが開催できます。

最初にRemoを知ったのは、こちらのnoteがきっかけでした。

ZoomでできなくてRemoでできること(参考noteリンク追加)

この記事によると、RemoはZoomよりも雑談がしやすいUIになっているということで「面白そう!」と思うと同時にオンラインでの体験型研修にも使えそうと感じました。

そこで、早速社内でシェア。

すると、すぐに「Remoは別コミュニティでも話題になってます」「Remoは〇〇に使えそうですね」などのたくさんの反応が!

この投稿をした翌日、Remoのアカウントを作ってみたメンバーからの提案で、実際に「Remo Conference(以下、Remo)」を使ってみることになりました。

Remoの使い方と使ってみた感想

参加したのは、社内のメンバー4人。14日間の無料お試し版で、Hostプランを使用しました。参加者は招待メールに書かれたリンクをクリックし、場に参加します(参加にはアカウント登録が必要なのでGoogleアカウントがあるとスムーズです)。

すると、このような画面になります。

Remoの画面イメージ

画面上には、テーブルと席が配置されており、まるでリアルのセミナー会場のようです!

そして参加者は、画面上のテーブルの席をダブルクリックすることで自由に移動が可能です。テーブルを移動すると他のテーブルの会話は聞こえなくなる(自テーブル内の会話のみが聞こえます)。これは、まるで…リアルのセミナーで本当に席移動しているかのような感覚です。

この感覚は……ただただ「楽しい!!」というのが率直な感想です。

Remoに感じたオンラインでの体験型研修の可能性

Remoを使うことでオンラインでの体験型研修が実現できそう!と思った点を挙げていきます。

自由なグループ移動

Remoの何よりも画期的な点、最大の特徴は「参加者がダブルクリックで自由にテーブルを移動できる点」にあります。

オフラインの体験型研修、特にゲームを用いたものでは、チームを越えた参加者間のコミュニケーションが盛んに行われることがあります。自分のチーム内で作戦を立て、それぞれが他チームのテーブルに移動して、様子を観察したり、交渉をしたりする…

オフラインのゲーム型研修の様子

オフラインのゲーム型研修の様子

そんなリアルと同様の動きが、Remoを使えば直観的に行えます。

Zoomのブレイクアウトルーム機能でも「少人数グループに分かれる」「グループを移動する」ことは可能ですが、全てホスト側で操作・管理する必要があるため、Remoのように参加者が自由に移動することはできません。

全体と各グループとのスムーズな切り替え

Remoではプレゼンテーションモードを使うと、ホストだけでなく参加者も、また同時に複数人でも、前のステージに立つようなイメージで全体に向けて話をすることが可能です。

プレゼンテーションモード中は、各グループ(テーブル)内での会話はできないため、参加者はプレゼンターの話に集中することとなります。

また、プレゼンテーションモードの切り替え操作は1クリックで簡単にできるため、 オフラインの体験型研修でよく行われる一連の動作(下記1~3)をスムーズに行うことができます。

  1. テーブル毎にディスカッション
  2. 各グループの代表者が順番に全体に対して発表
  3. 席に戻り再度テーブルごとにディスカッション

Zoomでも同様の操作は可能ですが、全体⇔各グループの切り替えを代表者のみに対して行えばよいRemoの方がよりスムーズです。また、代表者が(複数名いる場合であっても)視覚的にわかりやすい点にもRemoに分があるように感じました。

Remoをオンラインの体験型研修に使う場合の課題

Remoをオンライン体験型研修に使うことを想定した際には課題もあります。

帯域幅(回線速度)の確認・検証

2020年4月15日時点において、Remoに必要な帯域幅(回線速度)は、8Mb/s(上り/下り)が推奨されています。一般的に使われる「bps」の単位に変換すると64Mbpsです。低速のインターネット回線ではRemoは利用しづらい可能性があります。

ちなみに、Zoomで必要とされる帯域幅は負荷のかかるグループビデオ通話で1.5Mbps/1.5Mbps(上り/下り)です。

テーブルのオペレーション

Remoでは、ワーク中にテーブル間を移動して参加者同士がコミュニケーションを取る場合、各テーブルには意図的に空席を作っておく必要があります。

テーブルの席に空席がないと、他チームのテーブルに参加できない、あるいは、自分のチームのテーブルに戻れなくなるなどの支障が生じるのです。

このテーブルのオペレーションには工夫が必要です。ちなみに、Zoomの場合は、はそもそも「席」の概念がないため、こういった心配は不要なのですが…

さいごに

いかがでしたでしょうか。

弊社で開発しているようなカードゲームを使った体験型研修については、「カードの情報をどう共有し、やりとりするか」という部分と、帯域幅(回線速度)の問題さえクリアすれば、十分にRemoを使ったオンライン研修の実施が可能だと感じました。

現在、弊社ではこれまで100以上のビジネスゲームを作る中で培ってきたノウハウを元に、オンラインでも体験型の学びをお届けできるよう、急ピッチでコンテンツの開発を進めています。是非ビジネスゲーム体験会に是非お越しください!

執筆者プロフィール

株式会社プロジェクトデザイン 武井

武井 えみり

慶應義塾大学卒業後、食品用紙容器メーカーに入社。サプライチェーンの部署で5年間、包材の受注・請求業務やサプライチェーン課題の改善活動に従事。働く中で教育に関心を持ち始め、社外で教育系NPOのプロボノ活動やキャリア教育団体の運営メンバーとしての活動を開始。広報や授業の企画・運営を担当した。プロボノ仲間の勧めでプロジェクトデザインのビジネスゲーム体験会に参加した際、ビジネスゲームを使った体験型研修とそこからの学びに惹かれ、2019年3月にプロジェクトデザインに入社。現在は東京オフィスにて営業・マーケティング担当として勤務している。

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