企業名 :株式会社Mizkan Holdings
業界業種:メーカー
事業内容:家庭用/業務用 調味料・加工食品、納豆の製造販売
従業員数:約3,700名(2021年4月1日時点)※ミツカングループ
研修の目的
- ビジネスゲーム研修の自社における実効性を確認したい
- 体感を通じて「予測が難しい現代においても存続と発展を続ける企業の特徴」と「自分自身のメンタルモデル(価値観、ものの見方、考え方)」に学び・気づきを得て、実務に役立ててほしい
研修概要
研修実施日:2020年7月21日
研修参加者:18名(管理部門を中心とした経営職・管理職・主任・一般職)
<研修内容>
ビジネスゲーム「働き方改革ゲーム Online」の実施
ご担当者様インタビュー
食酢や納豆、ぽん酢などの様々な食品を取り扱う総合食品メーカーとして知られるミツカングループ全体の経営統括、戦略策定、研究開発を担う株式会社Mizkan Holdings。
研修を担当されたサステナビリティ推進室の有冨様、サンドバル様に話を伺いました(新型コロナウイルス感染症の状況下のためオンラインでインタビューをさせていただきました)。
色々な部門の社員が参加できる研修を探していた
ー 「働き方改革ゲーム Online」の実施背景について教えてください。
有冨様:カードゲーム形式の研修をやったことがなかったので、その実効性の確認をしたかったというのが理由です。
その上で、私たちサステナビリティ推進室としてはエンゲージメントの考え方を伝える研修の重要性を感じていたため「働き方改革ゲーム Online」を選ばせていただきました。
サンドバル様:私は参加者の一人として「働き方改革ゲーム Online」の体験会に参加させていただいたところ、このゲームは参加者の所属部署や経験を問わない点に惹かれました。
例えば、ある特定の業務に詳しい人が勝ちやすい、などの経験による優劣が出ない。それはつまり、色々な部門の社員が参加できる研修であることを意味します。
今回の研修はクロスファンクションでやることを基本に考えていましたので、当然ながら、色々な部署の方が参加できるような研修が望ましい。この前提条件に照らすと 、今回の「働き方改革ゲーム Online」が合っていると感じました。
良いディスカッションができた理由
ー 実際にビジネスゲーム研修を実施してみていかがでしたか?
サンドバル様:今回、部門横断かつ縦の職位をクロスして研修を実施した結果、非常に有効な効果が出たと思っています。具体的には、異なる部門と職位の社員が一緒にチームを組むことで、ゲーム中のディスカッションで交わされる意見の広がりが出ました。
例えば、職位が高い社員は得てして初歩的な意見やフレッシュな感想を直接聞く機会がなくなってくるものですが、今回の研修を通じて、日常業務の中では耳にすることのほとんどないであろう意見をライブで聞けたのは良い機会になったと思います。
逆も同様で、一般職にとっては、経営職と同じテーマを直接議論することで、視座の高い意見やアドバイスを直接聞くことが出来たのも、非常に良い効果があったと思います。
有冨様:参加者からは「今回の研修では多様な年齢層の人と話をしたけど、意外とこういう機会が今は無いんだよね」「階層別研修だと似たような人が多かったりするから色々な人の意見が聞けて良かった」といった感想がありました。
「働き方改革ゲーム Online」ではチームで一緒に一つの会社を良くしていく目標の元に一体感を持てるからこそ、互いに心を許せるところがあったのだと思います。
ビジネスゲーム研修は非常にパワフルなツールである
ー ビジネスゲームという手法について、どのような印象を持たれましたか?
サンドバル様:これは私自身の研修を受ける側としての感覚なのですが、研修というものは、まず何よりも面白いと感じることが重要だと思います。学校の授業と同じで、面白くないと内容が頭に入ってこないですから。ただ、研修で面白さを追求すると、「楽しかった」だけで終わってしまうことがある点には気を付けないといけません。
その点、ビジネスゲームは「面白さ」と「学びや気付き」を両立できる非常にパワフルなツールだと感じました。
ビジネスゲームという手法の場合、ゲームとしての面白さがある一方で、自分で考えるプロセスがありますし、参加者同士でコミュニケーションをしないと良い答えを出せない設計になっている点が良いです。しかも、このビジネスゲームだけを実施するのではなく、ゲーム開始前の導入パートと、ゲーム終了後の振り返りパートがあることで、ビジネスゲーム “研修” になっています。
さらに、このビジネスゲームのコンテンツにプラスオンで何を組み合わせるかによっても異なる相乗効果を出すことができる。例えば、今回の場合だと「参加者選びとチームの割り付けを戦略的に行う」という手法を追加することで想像を超える研修効果を得ることができました。
オフラインとオンラインを組み合わせたオンライン研修
ー 最後に、これからのオンライン研修についての考えをお聞かせいただけますか?
有冨様:今のコロナ禍の状況では、オフラインの集合研修の場合はいつ中止になるか分からないですし、参加者としても「参加しても大丈夫なのか」という不安があります。
それがオンライン研修の場合は、まず予定通りに研修を実施できる点が優れています。加えて、感染の不安もありません。ですので、常にオンライン研修という手段が取れるようにしておく必要性を感じています。
サンドバル様:オンライン研修は全員リモート参加を前提に研修を設計しないといけないと考えていました。
ただ、実際にオンライン研修を運営してみて、チームメンバーは全員同じ場所にいて対面でディスカッションをするが、チーム間はオンラインで繋ぐという運用も有りだなと思いました。
今後については、オフラインとオンラインを上手く組み合わせたオンライン研修を検討していきたいと思っています。
ー ありがとうございました!
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