【実施レポート】互いに手を取り合う地域をつくる官民連携合同研修で「地域共生社会」カードゲームを実施(富山県高岡市)

2022年5月19日に富山県高岡市で開催された、市職員と社会福祉の関係機関が合同で地域共生社会(※)を学ぶ研修で、弊社の「地域共生社会」カードゲームを活用いただきました。その時の様子を実施レポートとしてご紹介いたします。

※地域共生社会とは、制度・分野ごとの縦割りや「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指します

高岡市の特徴

高岡市は富山県西部の中心であり、県内第2の都市です。面積は209.57㎢、人口約163,800人。西側には山間地域が広がり、北東は富山湾に面した自然豊かな市です。万葉集の歌人である大伴家持が国守として赴任した際に詠んだ歌には、雨晴海岸の情景も収められています。

初代加賀藩主・前田利長が築いた高岡城の城下町として発展し、400年余りの歴史の中で伝統工芸や祭礼・歴史的建造物が数多く継承されてきました。

海の向こうに立山連峰が見えることで有名な雨晴海岸

2021年には「高岡市地域共生あっかり(※)プラン」が策定され、市民、地域、事業者、高岡市社会福祉協議会、行政との連携による地域福祉の推進を目指しています。

※あっかり…富山弁で「安心する」「ほっとする」「心が休まる」という意味。「あかり」の連想から「明るい」意味も含み、住み慣れた地域で安心して暮らしていける「明るくあたたかい高岡」をイメージしています

このプランに沿って地域共生への理解を広め、行政と民間の連携強化を図るためにカードゲームを用いた研修を企画したのが、高岡市福祉保健部 社会福祉課 福祉連携推進室の布目岳洋(ぬのめ たけひろ)さんです。

当日のレポートに入る前に、布目さんの想いを紹介します。布目さんの想いには、全国各地で奮闘されている行政担当者の方々に共通する課題感が詰まっていました。

地域共生社会の実現のために関係性を構築

布目さん:私が所属する「福祉連携推進室」は、高岡市の中で地域共生社会の実現に向けた取り組みを推進しています。

その中でもっと行政と住民が互いに手を取り、協力して地域を創ることができないかという課題感がありました。

社会構造の変化や人々の暮らしの変化が著しい今の時代に地域社会が対応していくには、地域共生社会の実現が必要不可欠だと思います。

地域共生社会を実現するためのワークショップの考え方や手法を個人的に研究する中で、プロジェクトデザイン社の「地域共生社会」カードゲームのことを知りました。

ゲームならではの楽しい要素があれば、子どもから高齢者まで様々な年代の住民にも参加いただけます。そして何より、ゲーム体験を通じて立場の壁を越え、1人1人が地域でできることを自ら行う当事者意識を醸成できると思いました。

まず、高岡市の行政職員や福祉関係者が集う合同研修で活用して同志を増やしたい。そして、その先には県民の方々と一緒にカードゲームを行うことで、互いに手を取り合える関係性を構築したいと考えています。

2022年度から、高岡市では市職員や関係機関の人たちを対象に、「地域共生社会」カードゲームを用いた研修や出前講座を実施します。今回はそのキックオフとして、参加した人たちの協力を募るための研修でもありました。

高岡市福祉保健部 社会福祉課 福祉連携推進室 布目 岳洋さん

カードゲームを通して地域共生社会を理解

高岡市の未来のために分野を超えて連携

布目さんの想いで実現した今回の研修。当日は、高岡市の角田悠紀市長の挨拶から始まりました。

角田市長は、「市の職員と地域で活動している民間の方々が一緒にカードゲームを使って研修する、このような機会は全国初です。市民のみなさまと一緒に様々な課題の解決策を考え、持続可能な地域を作っていかねばなりません。どうか高岡市の未来のために力をお貸しください」と官民連携に向けての想いを語りました。

高岡市の角田市長(中央)の挨拶

今回参加したのは、高岡市役所の福祉分野をはじめ、農林水産や教育、生活環境、都市計画など多分野の担当職員23人と、地域で活動する社会福祉協議会や地域包括支援センター、社会福祉法人など民間事業者11人の、計34人。

少子高齢化や人口減少といった問題が進む中、住民1人1人の暮らしや生きがい、地域について考え、ともに創っていく地域共生社会を推進するため、市の職員と関係機関が集まって学びを深める形式の研修会です。マスコミからの注目度も高く、多数の新聞社やテレビ局が取材に訪れました。

高岡市が目指すのは安心して暮らし続けられる社会

次に、地域共生社会が実現された状態をイメージしてもらうため、認知症の人たちがホールスタッフを務める「注文を間違えるレストラン」の動画を観ました。高岡市が目指すのも、このレストラン同様に “全ての人が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会” です。

「地域共生社会」を体現するレストランの動画を視聴

また、高岡市の現状を知ってもらうためのクイズが出されました。

「地域共生社会」カードゲームの実施

ここからは、いよいよ「地域共生社会」カードゲームの実施です。株式会社プロジェクトデザインの福井信英代表がファシリテーターを務めます。

ルールを説明する福井代表

「地域共生社会」カードゲームとは

今回受講者の方々に体験いただく「地域共生社会」カードゲームは、厚生労働省と慶應義塾大学からの依頼を受け、株式会社プロジェクトデザインと特定非営利活動法人issue+designの共同開発によって生まれました。

ゲームは参加者が架空のまちの住民として10~60人のチームを組み、市民・事業者(医療・介護・福祉従事者)・行政など20の役割に分かれて12年間で様々なアクションに取り組みながら、自分を含めた住民全員が誰も取り残されずに “自分らしく生きがいを持って暮らすこと” を目指します。取り組むアクションによっては地域の支援体制を整えることができ、整備された度合いがメーターで示されます。

また、自分らしく生きがいを持てている度合いはWP(※)という指標で示され、このWPを上げることが目標の1つとなります。ゲームの中では現実世界同様に様々なライフイベントが起こり、新たな出会いや出産などでWPが上がることもあれば、自分や家族の病気・別離などでWPが下がり、疾病・障害・貧困状態になることもあります。

ゲーム終了時、WPが3以下になっている人が1人もいなければ “地域共生ができているまち” だと言えます。

※Well-Being Point(ウェルビーイングポイント)、自分らしくイキイキと生きている状態

ゲームは2人1組で相談しながら実施

他チームとカードの交換・貸し出しの交渉を行う

行政や福祉関係者がゲームに参加

「地域共生社会」カードゲームでは、自分が元気な時はアクションを実行してWPを上げられますが、ひとたび疾病・障害・貧困の状態になると、他者の助けなしでそこから抜け出すのは非常に困難です。

ゲーム開始時から疾病や障がいを負った状態だと、自分の席から一歩も動けません。声は出せるものの、遠慮や恥ずかしさで声を挙げられずに苦しんでいる時、他の人たちがそれに気付けるかどうかもポイントになります。

現実世界と同様に、自分の目標だけに集中していると、地域で困っている人が取り残されてしまいます。ゲームを通して、自分が幸福な時は他者が困っている状況に気づきにくいこと、他者のWPを上げて助けるのが難しいことを実感できます。

現実の高岡市で地域共生社会を実現できるようにするには、どんなことができるのか。参加者は、そういったことも考えながらゲームに取り組みました。

動けない状況の人も、他の人と一緒ならアクションを実行できる

自分が持つカードを必要とする人がいないか声を上げて回る

ゲーム終了時、役割ごとに設定されたゴールを達成できたのは、全20チーム中7チームのみ。“地域共生社会ができているまち” を目指したはずが、3分の2のチームは苦しい状況で終了しました。

心に生まれた想いをふり返りで共有

なぜこのような結果に終わったのでしょうか?

「地域共生社会」カードゲームはゲームをやって終わりではありません。必ずふり返りを実施します。今回は次の質問が投げかけられました。

  1. ゲームの中でみなさんはどんな人生を送り、どのような感情を抱きましたか? 何が人生を好転/悪化させる転機となりましたか?
  2. ゲーム内で辛い気持ちで身動きできなくなっている人がいない状態を達成できましたか? どうすればもっと良い結果に繋がりましたか? もっと良い高岡市を作るためにはどんなことができるでしょうか。

これに対して、参加者からは様々な感想や意見が出ました。

  • 自分はイキイキと動けていたが、障害で動けない人がいることを知らなかった。声を上げてもらえたら気付けたかもしれない
  • 途中で困難な状態になり、声を上げづらくなった。「我々は何をしてもらえるんだろう?」という気持ちになった
  • 地域内の格差が生まれた。困っている人が声を出すのは難しい。困っている人が見えても、個人ではなかなか動けない。自分を犠牲にして動ける人がどれぐらいいるか
  • ライフイベントカードで障害になり、自由に動けなくなった。蚊帳の外へ出たように感じ、「自分も動きたい」ともどかしい気持ちになった。中盤で他のプレイヤーに連れて行ってもらい、声をかけてもらえたのが非常に嬉しかった。救ってもらえるのがこんなに嬉しいんだと気付いた。ゴールの達成はできなかった
  • スタート時は介護離職で貧困だった。慎ましく過ごしていたが病気・障害になり、病気は治っても貧困と障害が残った。「働きたい障害者はいませんか」という声がたくさん聞こえてきたが、カードが無いとダメでルールの壁を感じた。ルールの壁は現実でもあり、障害者は手帳がないと動けないことがある。柔軟に対応することが大切。貧困は非常に厄介。自己責任というだけでは解決できない
  • 健康は非常に大きい。健康であれば貧困でもそれなりに幸せに暮らせる。病気になったことで治療にお金がかかり、より貧困になった
  • カードゲームならアクションカードに書かれたリソースを集めればアクティブに行動できるが、現実ではアクションを自分で考えるのが大変。広い高岡市内でも、隣やその隣の町内と話し合う機会があるといい。ほかのテーブルの方が「●●ありますよ」と情報発信していた
  • 同じ町内(テーブル)の方がWP0になって動けないことに、最初は気付けなかった。周囲の協力も得て助けることができた。途中で情報を出し合い、話し合う場ができればアクションに適した人が分かり、効率的に動けたのではないか

ゲーム後のふり返りの様子

ゲーム中の行動をふり返ることで学びが生まれる

これらの感想に対して、ファシリテーターからコメントがありました。

「自分たちがハッピーに過ごしていると、みんなそうだと錯覚してしまう人が多くいます。例えば、元気な子育て世代の周りには同じように元気な子育て世代が集まる傾向があり、異なる立場の人がいることに気付きにくい現状があります。同じ世界で生きているのに、立場によって違う世界が見えているんです。

みなさんの街を思い返していただくと、ご近所の方でさえ、何を考え、何に困っているのか分からないですよね。様々な人がいることを意識し、日頃から声をかけ合うことや、辛いときには声を上げることが大切です。

ゲーム中に貧困や病気で身動きが取れなくなった人がいたように、ちょっとした出来事で困難な状況に陥ってしまうことは、現実でも起こり得ます。困難な状況にいると、申し訳なさや蚊帳の外に置かれた感じから声を上げにくくなるため、その人たちが声を上げやすい環境や関係性を作ることが大切です。当事者が声を上げづらい状況でも、できることがあると分かれば周囲の人たちがサポートできるかもしれません。

特に貧困はあらゆる問題の要因となることが多く、言い出すことも自分だけで解決することも難しいので、周囲の手助けなど何らかの対策が必要です。当事者の状況も見えにくいことが多いですが、みんなが少しずつできる支援を考えていけると良いですね」

今後できるアクションを創出

この後、参加者全員が今後の取り組みについて意見を出し合いました。

テーマは「地域共生社会に本気で取り組んでいくパートナーとして、自分自身、または市と協働でどのような取り組みができそうか」です。

  • 声が上げづらい人がいることに気付き、声をかけてみる。関係を築いてみる
  • まちの状況を自分には関係のない世界の出来事と考えず、1人1人が自分事として捉え、できることに取り組む
  • 1人でできることには限りがある。周囲に働きかけ、仲間を募り、小さくても動きを作っていく
  • 困っている人の情報を共有することで効率的に動けるようにする
  • 実際の高岡市ではどのようなアクションができるのかを行政として発信することが大切、発信の仕方を工夫する

最後に、布目さんが高岡市の地域共生に関する取り組みを紹介しました。

  • 道の駅高岡で健康づくりや地域の関係性強化を目的にしたラジオ体操
  • 担い手不足の農家と福祉関係者が協力し、就業機会を創出する農福連携
  • 家庭内で食べきれない食材を集め、必要とする人や福祉施設に寄付するフードドライブ

また、地域の中の繋がりも残っており、屋根からの落雪で生き埋めになった子どもを付近の住民が救出した事例や、小学校の通学路沿いに子ども110番の家を倍増させるなど、住民が主体的に取り組む活動がいくつもあります。

こうした活動を周知し、市民の間に地域共生社会の意識を広げていくために、高岡市では2022年度から出前講座という形で「地域共生社会」カードゲームを実施しています。

参加者の感想

  • 今回のゲームを踏まえて、助けてほしい人も助けたいと思っている人もどちらも発信する場やツールが増えていけばいいと思った。「あっかりハッピー」を大事にし、コミュニケーションを取りながら連携を図っていきたい(発達支援機関 職員)
  • 楽しかったし、想像よりも非常に多くの学びがあるゲームだった。みんなで情報を出し合える場にしてエネルギーを上げていきたい。農業も高齢化しているため、子育て世代にも声をかけてイベントとして実施できたら。困っている課題の中に価値を見つけていきたい(農業水産課 和田さん)
  • 最初は戸惑ったが参加してすごく良かった。官民連携として市役所の方々と話ができたのもとても良かった。次の動きに繋がっていくと感じられる(社会福祉法人くるみ 理事長 岡本久子さん)
  • ゲーム形式で楽しみながら福祉のことを考えられたのが非常に良かった。誰がどういったことを必要としているか把握することが大事。集約して声があることを伝える仕組みや働きかけがあったら良く、それが行政の役割。資源を需要のあるところに配分(マッチング)することも必要。現実では何をやるかをもっとはっきりさせ、「カードを作っていく」ことが必要。難しい部分は行政や外郭団体がサポートできたらと思う。一般の人たちが楽しんでできることが大事(共創まちづくり 三好係長)
  • ゲームの中で障害と難病になった。自分で動けずもどかしい気持ちだったが「助けて」と言うことができ、町の中や近所で声をかけていくこと、仕組み作りが大事だと体感した。当事者として体験できる良い機会だった(高岡市社会福祉協議会 横山亜弥さん)
  • ゲームは順風満帆に終わった。自分は幸せでも周りに辛そうな人がいたので、その人たちのためにできることがないか探していた。うまく繋げられずもどかしい思いをした。「自分は関係ない」ではなく、自分ごととして考えていくことが大事(高岡市社会福祉協議会  幡谷美優さん)
  • 私が運営する「コミュニティハウスひとのま」では誰が来ても良い場所を提供していて、一緒にご飯を食べる日も設けている。行政や民間を問わず、みんなで生きやすい地域を作っていきたい(一般社団法人なかのま・コミュニティハウスひとのま 宮田隼さん)

周囲の理解を得て仲間を増やすきっかけに

今回の研修を企画した布目さんに、研修を終えての感想を聞きました。

布目さん:肌感覚としては、地域共生社会に対してみなさんに興味を持ってもらえたのが良かったです。研修には市役所の福祉分野だけでなく、全分野の方に参加してもらうことに意味がありました。特に未来課や共創まちづくり課は、地域に入り、地域の声を拾いながら地域の方と共に課題を解決する担当部署です。

誰でも、関連分野の人たちとは話す機会がありますが、それだと地域共生は進みません。自分の分野以外の方との関わりを広げていく必要があります。福祉だけでは解決せず、今まで通りだということをみなさんが意識し、民間も含めて他分野の人たちからも活発な発言があったのが嬉しかったです。

実は、今日の場も自分1人の力ではなく、上司と同僚の理解と大きなサポートがあって実現できました。ゲームでカードのリソースが揃うように、現実社会も助け合いが必要です。分野・ジャンルを超えてできることが増やせると、みんなに体感・理解してほしかったのです。

例えば、今日の研修に参加してくださった一般社団法人なかのまの宮田さんは、すでに地域共生社会を実践されています。様々な事情で仕事や家がなく困っている人など、どんな人でも受け入れ、住まいや仕事、学びなど人間が生きていく上で必要な支援をされています。このような活動を行っている方にぜひ体験してもらい、参加者同士で繋がり、活動の輪を広げてもらいたいです。

地域共生社会は国が実現を掲げ、2021年度から社会福祉法で定められました。地域福祉を行う社会福祉協議会と連携し、宮田さんのように間口を広げてくれる人が増えてくれれば、縦割りを超えて見えるものに気付き、連携が生まれます。

今後、高岡市の体制を整えていくにあたって、自分自身にとっても仲間を増やすためのキックオフでした。2021年11月に福井県鯖江市で行われた体験会に参加してからの念願であり、一度はコロナ禍で延期になったものの、実施できて本当に良かったです。高岡市の職員向け研修は終了しましたが、地域共生社会の実現に向けた取り組みはこれが始まりです。

まとめ

「地域共生社会」カードゲームの実施を希望される方からは、現場の苦悩の声を多くいただきます。

  • 「福祉は公的機関が行うものだ」という認識が強くなっており、地域の中での助け合いが減っている
  • 「SDGsを推進しろ」と言われるが、福祉業界では昔から「持続可能な社会」に取り組んでいるため、今さら感がある
  • 福祉に取り組む現場では、日々の業務で手一杯な状態。新しい取り組みを始めることが難しい

福祉に携わる中で、このような状況の方は多いのではないでしょうか。今回の企画推進者である布目さんも例外ではありませんでした。

正義感が強く、自己犠牲を払っても目の前の人を助けたいという尊い精神を持つ方々は本当に素晴らしいと感じます。一方で、無意識の内に自分たちだけで何とかしようと孤軍奮闘する姿も見られます。それでは支援する側である自分自身も苦しくなり、地域共生社会の実現には至りません。ゲームの中で病気や貧困に陥った方々が「助けて」と声に出せなかったように、福祉に携わる人々自身が周りに助けを求められない状況になっていないでしょうか。

みんなが声を上げられる地域をつくっていくことが大切であり、「地域共生社会」カードゲームがその気付きを得るきっかけになることを願います。

「地域共生社会」カードゲームのご案内

「地域共生社会」は行政・医療・介護・福祉・教育に関わる方、地域課題に向き合う方にお勧めのカードゲームです。

当事者意識・SDGsと地域共生の関連性を理解し、住民1人1人が生きがいを持って暮らせる地域社会について考える機会をご提供します。

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〈文=古野知晴(chiharu.furuno)〉

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