教えて!福井さん!!(社長インタビュー)

私たちプロジェクトデザインは、お客様の組織課題(組織開発や人材の採用・育成、サステナビリティに関する課題)をビジネスゲームで解決する会社です。

2010年の創業以来、私たちが開発してきたビジネスゲームは200種類を超え、私たちのビジネスゲームを活用した研修やワークショップは、企業・官公庁・学校などの様々な組織で実施されています(20カ国・30万人以上がビジネスゲームを体験しています)。

本稿では、当社の内定者である私(宇佐美)が、代表の福井さんへ率直な質問をぶつける様子をお届けします。それではどうぞ!

宇佐美 貴大(うさみ たかひろ)

兵庫県出身の関西学院大学4年生。ゲーム好きであり、教育におけるゲームの価値に可能性を感じている中、プロジェクトデザインと出会う。2024年4月より、プロジェクトデザイン社のコンサルタント(法人営業)として勤務予定。趣味はドラム演奏や温泉巡り、喫茶店のモーニングを食べに行くこと。

福井 信英(ふくい のぶひで)

富山県立富山中部高等学校卒業、私立慶應義塾大学商学部卒業。 コンサルティング会社勤務、ベンチャー企業での営業部長経験を経て富山にUターン。2010年、世界が抱える多くの社会課題を解決するために、プロジェクト(事業)をデザインし自ら実行する人を増やす。というビジョンのもと、株式会社プロジェクトデザインを設立。現在は、ビジネスゲームの制作・提供を通じ、人材育成・組織開発・社会課題解決に取り組む。開発したビジネスゲームは国内外の企業・公的機関に広く利用され、英語版、中国語版、ベトナム語版等多国語に翻訳されている。課題先進国日本の社会課題解決の実践者として、地方から世界に売れるコンテンツを産み出し、広めることを目指す。 1977年生まれ。家では3人の娘のパパ。

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Contents(目次)

成功体験について、教えて!福井さん!!

宇佐美:福井さんの成功体験についてお聞きしたいです。

福井:うん。

宇佐美:起業前に、前職のジョブウェブの中で開発した「インターンシップで実施する短期間の体験型コンテンツ」を新卒採用市場に広く普及させることができたという成功体験は創業ストーリー(下記参照)の中でお聞きしていますので、今回は起業後の成功体験を教えてください。

<参考>
日本中の人々がリーダーシップとクリエイティビティを磨き、存分に発揮して活躍する社会を作りたい|創業ストーリー

福井:「2030SDGs」というゲームを一般社団法人イマココラボの稲村さんと一緒に作って、SDGsというものが日本中に広まるきっかけを作ることに貢献できたのは、すごい成功体験だと思っています。

2016年にリリースして以降、「2030SDGs」は多くの企業や自治体・官公庁、学校で実施されています。2017年には環境白書に掲載されたり、2019年にはニューヨークにある国連本部でも利用されるなど、SDGsを体験的に理解する代表的なゲームとして知られるようになっています。

宇佐美:中学公民の教科書にも「2030SDGs」が掲載されているとお聞きしたことがあります。すごいインパクトですね。

福井:そうですね。こういった成功体験を通じて、自分は小さい存在なのかもしれないけれど、自分が起点となって様々な人と繋がり合うことによって大きな渦を起こして世界を変えられることに確信を持てるようになりました。今後は、SDGsの分野だけでなくてカーボンニュートラルや地方創生の分野でも、世界を変えることに貢献していきたいと思います。

宇佐美:福井さん、ありがとうございました!

2016年にリリースして以降、「2030SDGs」は多くの企業や自治体・官公庁、学校で実施されています。2017年には環境白書に掲載されたり、2019年にはニューヨークにある国連本部でも利用されるなど、SDGsを体験的に理解する代表的なゲームとして知られるようになっています。

競合について、教えて!福井さん!!

宇佐美:プロジェクトデザインの競合は、どんな会社になるのかが気になっています。やはりゲーム型の研修を提供している会社なのでしょうか?

福井:私たちと同じタイプのゲームを作っている競合はいないですね。プロジェクトデザインのビジネスゲームは「自分1人の行動が、チーム内の仲間や他チームに影響を与えて、その影響が全体に広がる」ように作っています。具体的には、数十名規模のプレイヤーが数名単位のチームに分かれてプレイし、1人1人のプレイヤーの行動がゲームの場全体に作用するようにゲームを作ります。ですので、10回プレイしたら10通りの結果が生まれます。

宇佐美:確かに、数名の個人単位で競うボードゲームとは明らかに違いますね。また、個人の行動で状況が変化するというのは非常にユニークに感じますが、なぜそのようなゲームを作るのでしょうか?

福井:それはゲーム体験を通じて「自分は無力ではなくて、自分の動き方次第で周囲を変えられる感覚」を掴むことを狙っているからですね。この感覚が、個人の意識を変化させ、組織や社会を変革させる起点となることの支えになります。

宇佐美:なるほどです。

福井:確かに、ゲーム型の研修というジャンルの認知は年々高まっていますし、競合は増えてきていますが、私たちは他社とは本質的には全く違うゲームを作っている感覚はあります。そして、だからこそ、評価されているのだと思っています。ビジネスゲームの特長について知りたい方は、ぜひ下記のページをご覧ください。

宇佐美:福井さん、ありがとうございました!

誠実さについて、教えて!福井さん!!

宇佐美:私が就活中に印象に残ったのが、プロジェクトデザインの求める人物像に「誠実さ」が挙げられていたことでした。この「誠実さ」についての福井さんの考えを教えてください。

福井:第一に、嘘を付いたりごまかしたりする人とは一緒に働けないよね。これは私個人の感覚です。その上で、誠実ではない人が得をするような社会や組織であってはいけないと思っています。私自身、人材業界の中で「学生の就活支援」と「企業の採用支援」の仕事を長らく経験してきた身として思うのですが、騙し合いのような就職活動・採用活動は嫌なんですね。入社するまで一生懸命で入った後は知らんとか、そういうのは避けたいです。

宇佐美:確かに、「就活は騙し合い」みたいな話はありますね。

福井:第一希望でもないのに第一希望だと言ったり、自分が経験していないことを、あたかも経験している風に語ったりする。なんなら、その経験でめっちゃ成果が出ましたみたいな嘘を付く。そして、そういったことをできる人が「要領がいい」と言われる。そんな誠実ではない行動が良しとされる社会は、嫌ですね。

宇佐美:嫌ですね。

福井:だから、自分たちの会社では、誠実さというものを大切にしています。自分を律することのできる人、約束を守れる人、相手の立場に立って物事を考えられる人、権利と義務・責任をセットで考えられる人。そんな誠実な人と一緒に働きたいです。誠実で在り続ける人は、誠実でない人と比べて損をするようなこともあると思います。今の就活がそうなのかもしれませんね。ですが、長い目で見れば、誠実な人が得をしていると思い当たる節があってですね、そんな会社・社会・世界であったらいいなと思います。

宇佐美:私も同感です! 福井さん、ありがとうございました!

相性が良い人について、教えて!福井さん!!

宇佐美:プロフェクトデザインという会社で働く上で、どんな人が相性が良いと思いますか?

福井:なんか、なんでもいいけど、自分の軸みたいなものを持っている人が良いと思いますね。

宇佐美:自分の軸ですか?

福井:そう。逆に言うと、何かわからないけど「有名な会社がいい」とか、「自分を育ててくれそう」とか、他人の評価軸で生きていたり、自分のキャリアを他人や組織に委ねている人っていうのは、あまり合わない気がします。

宇佐美:なるほどです。

福井:鬼滅の刃という漫画があるのですが、そこで「生殺与奪の権を他人に握らせるな」みたいなセリフがあったと思うんですけど、それに似ているかなと思っています。自分自身を磨く行為やキャリアを築く行為を組織に任せるというのは、長い目で見ると、本人にとっても結構な損になるのではないかという気はしています。

宇佐美:冨岡義勇の名言ですね。福井さん、ありがとうございました!

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