役に立たないことをやり続けるって、まあまあ辛い。その苦痛があったから、人の役に立ちたいと考えるようになった|社員インタビュー
- 最終更新日:2024-04-23
プロジェクトデザインは、人と組織の変革(トランスフォーメーション)を支援する会社です。
私たちは、ビジネスゲームというテクノロジーを活用した人と組織の変革支援のプロジェクトを通じて、自走型の人材やチームへと変わっていくプロセスを伴走します。
2010年の創業以来、私たちが開発してきたビジネスゲームは200種類を超え、私たちのビジネスゲームを活用した研修やワークショップは、企業・官公庁・学校などの様々な組織で実施されています(20カ国・30万人以上がビジネスゲームを体験しています)。
今回は、制作部のマネージャーを務める坂本さんのインタビュー内容をお届けします。
それではどうぞ!
坂本 龍生(さかもと りゅうせい)
山形県立山形東高等学校卒業、東京大学理学系研究科化学専攻修了。SE職を経て、舞台制作会社に転職。現場で鍛えられつつ、北は北海道、南は沖縄まで全国を飛び回り、その地域の人柄がその土地の良さにつながっているということを実感。2014年、プロジェクトデザインに入社。制作部で、各種カードゲームやオンラインゲーム開発のマネジメントを行っている。
――坂本さんは、どのような経緯でプロジェクトデザインと出会ったのでしょうか?
前職は、トムプロジェクトという舞台の制作会社で働いていましたが、当時から、プロジェクトデザインについては良く知っていました。なぜなら、プロジェクトデザインの代表取締役の福井くんは、私のいとこだから。自分はファミコン世代ということもあり、プロジェクトデザインの事業(ゲーム)には興味を持っていました。
また、40代半ばまでには、ゆかりのある場所(高校1年まで過ごした愛媛、高校2・3年の頃に暮らしていた山形、親戚がいっぱいいる富山)で働きたいと考えていた私にとって、富山にオフィスを構えるプロジェクトデザインには惹かれるものがありました(※)。ですので、福井くんとも色々とお話をして、プロジェクトデザインのお世話になったというのが経緯ですね。
※プロジェクトデザインは富山・東京・京都・福岡にオフィスを構えています。
――坂本さんが所属されている制作部の仕事内容について教えてください。
制作部では、オリジナルゲームの制作をしています。
制作するゲームは大きく2種類に分かれます。ひとつは、SDGs・カーボンニュートラル・海洋ごみ問題・森林の問題などの社会課題をテーマにしたゲームです。もうひとつは、人材採用・人材育成・組織開発などの組織課題テーマにしたゲームです。
通常はカード版のゲームを制作するのですが、近年ではオンラインでゲームをしたいという需要の高まりを受けてオンライン版のゲームも制作しています。
例えば、トヨタ自動車の仕事理解セミナーで用いられている「Hunt the future」というゲームはオンラインゲームとして制作しています。
――仕事における成功体験、または、やりがいを感じることについて教えてください。
やりがいを感じることは2つあります。
ひとつは、お客様から「いいゲーム作ってくれて、ありがとうございます」と感謝の言葉をいただけることです。もちろん、いいゲームを作っている自負はありますが、お客様が実際にゲームを使ってみて良いと感じたことが分かるのは、役に立って本当に良かったという気持ちになります。自分が頑張ったことを褒められるのは嬉しいものです。
もうひとつは、私自身がゲームを作ること自体が好きなので、ゲーム制作という仕事そのものにやりがいを感じています。今は、ゲーム制作のマネジメントの仕事がメインですが、たまに人が足りなくて自分が作ることもあります。そうすると、やっぱりゲームを作るのは面白いなぁと。ゲームのロジック(設計図)をExcelにひたすら書くのも面白いし、オンラインゲームのプログラムを組むのも面白いですね。
――仕事において大切にしていることは何でしょうか?
昭和的な働き方かもしれませんが、何事もやりきるってところは、ポリシーとして持っているというか、体に染みついてますね。
自分の目の前に振ってきたタスクや仕事・ミッションに対して、やらない・できないという選択肢が無い世界で長らくやってきたので、基本的には何とかするのが当たり前な感覚です。
もちろん、今は、制作部のマネージャーとして、やらない選択肢を行使することもありますが、心の中では「振られた仕事は本当はやりたいな」と思っています。
――坂本さんのビジョンについて教えてください。
人の役に立ちたいというのが、私のビジョンですね。
こう思ったきっかけが大学時代の経験にあります。当時、私は大学で基礎研究という分野をやっていたんですが、大学院まで基礎研究やっていると「基本的に役に立たない」「役に立っているか分からない」という風に言われるんです。
役に立たないことをやり続けるって、まあまあ辛かったんですね。
その苦痛があったから、より人の役に立ちたいと考えるようになりました。ですので、大学の研究を一生やり続けるのはきついなぁと思って、民間の就職の方に進みました。
プロジェクトデザインでは、人の役に立っていることを感じる機会が多く、ビジョンに合致したキャリアを歩めていると思いますね。
――坂本さんから見た、会社の雰囲気はいかがですか?
縦割りの感じがなくて、コミュニケーションがしやすいですよね。会社が成長して30人ぐらいの人数規模になると、組織が縦割りになる面が出てきそうなものですが、それがありません。
また、当社は富山・東京・京都・福岡にオフィスがあり、かつ、リモート勤務も可能なので、普通であればコミュニケーションを取ることが難しいのですが、「分からないことがあれば、社内SNSですぐに聞けば良い」みたいな雰囲気があります。ちなみに、リモートと言っても、皆、ある程度の頻度で出社しているので、基本的に、コミュニケーションはしやすいかなって思います。
なぜ、こういった雰囲気があるのかと言えば、何かシステム的なものではなくて、個々の社員の人柄によるものが大きい気がしますね。
例えば、ランチで「今日はカレー作ってきたから、みんなで食べませんか?」みたいな、個人的な気配りがあったりして。だからこそ、個人個人の思いやりや良さが浮かび上がって、全体的にコミュニケーションしやすい雰囲気に繋がっているイメージです。
――どのような方と一緒に働きたいですか?
今までの長い社会人経験の中で、チームで働くことを隠れ蓑にして手抜きをしている人を見てきたので、そういうのはちょっと嫌ですね。チームで協力する上でも、個人個人でやるべきことはきちんとやることが前提になると思います。
ですので、自分の責任範囲内のことをやり切れる人はもちろんのこと、自分の責任範囲プラスアルファの範囲にまで手を広げてやるというチーム貢献の意識を持っている人と、ぜひ一緒に仕事をしたいですね。
――最後に、就活を行っている学生に向けてのメッセージをお願いします。
今できることをぜひ頑張ってやってください。
就活にアルバイト、ボランティア活動など、頑張る内容は何でも良いと思います。その上で、個人的には大学でご自身の専門分野の勉強を頑張ることをお勧めします。なぜなら、大学の勉強というものは後でやろうと思ってもハードルが高いからです。
大学で勉強をしていると「これって役に立つのかな?」と思うことは少なくないかもしれませんが、専門分野の知識をしっかり身につけておくと将来的にいろんなシーンで役立つ可能性がある事は知っておいて損は無いと思います。
当然ながら、専門分野の知識を直接的に使うには、特定の業種だったり、研究開発職のような専門職の仕事に就く必要があります。ただ、専門分野の知識を獲得する過程で培った「学ぶ姿勢」はどのような仕事であっても活かせるものです。
特に、今の変化の激しい時代においては、学び続けることが大切ですから、そういった学ぶ習慣や姿勢を身に付けることは将来大きな資産になると思います。
話が変わりますが、100万人に1人の価値ある存在になるための「キャリアの掛け算」という考え方があります。キャリアという言葉は、強みと言い換えても構いません。ある分野で「100人に1人」の存在になること・強みを持つことを掛け合わせると「1万に1人」になり、さらにもう一つ掛け合わせると「100万人に1人」になるという考え方ですね。
例えば、「営業ができる」と「ITに詳しい」と「英語ができる」は、それ単独ではありふれた強みに過ぎませんが、3つが同時に重なることで希少性が生まれます。
勘のいい方は、私が何を言いたいのかが分かってきたと思います。
それは、大学で専門分野を学ぶことは「専門性」という1つの強みを獲得することになるということ。その強みは、すぐには活かせずとも、長い社会人経験の中で培っていくことになる他の強みとの掛け算によって、どこかのタイミングで活きてくるかもしれません。
そういうわけで、もし私が大学に戻ることがあるなら、バイトの時間を減らして大学の勉強をもっと頑張ると思います。それは「学ぶ姿勢」を培うためであり、「専門性」の強みを得るため、ですね。
――坂本さん、ありがとうございました!
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