コミュニケーション研修に使える面白いゲーム特集
- 最終更新日:2024-12-26
コミュニケーション研修に使える面白いゲーム、盛り上がるゲームはないか?
そんなニーズにお応えするべく、本稿では3つの効果別にコミュニケーション研修に使える面白いゲームコンテンツをご紹介します。
1つ目はアイスブレイクの効果が期待できるゲーム。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。2つ目は関係構築の効果が狙えるゲーム。参加者同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。
そして、3つ目は研修カリキュラムそのものに使えるゲーム。盛り上がって終わり、仲良くなって終わりではなく、ゲーム体験自体にコミュニケーション研修の学びが含まれる。そんなゲームをご紹介します。
コミュニケーション研修の「アイスブレイク」に使えるゲーム
始めに紹介するゲームは「アイスブレイク」に使えるゲームです。準備が簡単で短時間(所要時間30分以内)で実施できるゲームをご紹介します。
「アイスブレイク」を研修の最初に行うことで、次のような効果が期待できます。
- 緊張を和らげる
- 軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる
- 場が盛り上がる
嘘つき自己紹介
基本情報
- 実施形態 :集合研修/オンライン集合研修
- 準備するもの:A4の紙(1人1枚)、太めのペン(※)
- プレイ人数 :4~30人(1チーム4~5人)
- プレイ時間 :30分
※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は、5~10人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます) |
2 | A4の紙を1人につき1枚ずつ配布します |
3 | A4の紙を1/4に折って広げ、十字についた折り線の上からペンでなぞり、「4つの枠」を作ります |
4 | 5分間で左上の枠に自分の名前を書き、残り3つの枠に自己紹介するキーワードを書きます。3つの内、1つだけ嘘を書きます |
5 | チーム内で話す順番を決め、1人につき3分以内で紙に書いた内容を説明します(すべて本当のように話し、どれが嘘かはバレないようにします) |
6 | 全員が話し終わっても時間が残っていれば、お互いに質問をします |
7 | 最初に話をした人が再度紙を見せて、聞き手の人はどれが嘘かを当てます |
8 | その後、どれが嘘か答えを発表し、「実は…」と1分以内で語ります |
9 | 次の人も同じように紙を見せ、嘘がどれかを聞き手に当ててもらい、答え合わせをします |
10 | 早めに終わったチームは、書いてある紙をみんなで広げ、互いに関心のある部分を質問します |
ワンポイントアドバイス
- 通常の自己紹介では自分が話すことに意識が向きがちですが、嘘つき自己紹介は相手の嘘を当てようとする過程で自然と相手の話に興味を持ち、集中して聞く姿勢になります(初対面でも知り合い同士でも互いに新たな一面が発見でき、盛り上がります)
人狼ゲーム
基本情報
- 実施形態 :集合研修/オンライン集合研修
- 準備するもの:役割を決めるカード
- プレイ人数 :3~100人(推奨人数は5~18人程度)
- プレイ時間 :10〜30分
※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください
ルール/ゲームの進め方
ワンポイントアドバイス
- 会話がメインです。嘘をつくのが苦手な人や平気な人、論理的に説明できる人、騙されやすい人など、性格が表れるため、盛り上がります
- 「ワンナイト人狼」という、10分程度で簡単にできるバージョンもあります(参考)
コミュニケーション研修の「関係構築」に使えるゲーム
次に紹介するゲームは「関係構築」に使えるゲームです。新人同士の交流要素が強いゲームをご紹介します。
「関係構築」に使えるゲームを行うことで、次のような効果が期待できます。
- 親睦を深められる(仲良くなれる)
- コミュニケーションが円滑になる
- 相互理解を深められる
- 研修受講者の主体性(意欲的な研修参加)を促せる
マシュマロ・チャレンジ
基本情報
- 実施形態:集合研修
- 準備するもの:乾燥パスタ(1.7mm推奨、20本×チーム数)、マスキングテープ(90cm×チーム数)、ひも(90cm×チーム数)、マシュマロ(頂点に載せるもの1つ×チーム数)、はさみ(1つ×チーム数)、メジャー(記録測定用1つ)
- プレイ人数:4〜100人以上(1チーム4人)
- プレイ時間:30分〜2時間
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は、4人のチームに分かれます(チームは事前に決めておくか、その場で抽選で決めます) |
2 | 各チームにパスタ、マスキングテープ、ひも、マシュマロ、はさみを配ります |
3 | それぞれのチームで、作戦タイムも含めて18分間でタワー作りを行います |
4 | 自立可能なできるだけ高いタワーを立て、タワーの1番上にマシュマロを置きます(パスタに刺してもOKです) |
5 | テープで足場を固定してはいけません |
6 | パスタやテープ、ひもを切ったり貼ったりするのは構いません |
7 | マシュマロは切ってはいけません |
8 | 計測し、最も高いタワーを作ったチームが優勝です |
9 | 計測タイム中もタワーが自立している必要があります |
ワンポイントアドバイス
- 「できるだけ高いタワーを作る」という共通目標に向かって力を合わせる過程で、自然と親睦が深まります
- どの道具を使ってどんな形のタワーを作るのか、それぞれが持つビジョンを互いに共有することが、チームとして機能する第一歩です
- 一人一人が主体的に活動に関わることで、チームのパフォーマンスが上がります
- マシュマロもパスタも食べ物なので、研修後はみなさんで美味しくいただくか、学びを得られたことに感謝して処分します
コミュニケーション研修の「研修カリキュラム」に使えるゲーム
最後に紹介するゲームは「研修カリキュラム」に使えるゲームです。ゲームを体験すること自体に、十分な学習効果が期待できるゲームをご紹介します。
The 商社
基本情報
- 実施形態:集合研修/オンライン集合研修
- 準備するもの:ゲームのキット
- プレイ人数:10~150人(1チーム2~5人目安)
- プレイ時間:3~6時間
ルール/ゲームの進め方
「The 商社」は参加者が1つの会社のメンバーとして3~6人のチームを組み、 他のチームと様々な交渉を行いながら、自分たちの会社の事業を立ち上げて会社を大きくしていくビジネスゲームです。
ゲームは計画→行動→決算という3つのプロセスを1ターンとしてカウントし、合計4ターン実施します。参加者に問われる能力が各ターン毎に変化する中、参加者は自身の強みや弱み(伸ばしていくべき能力)に気付くことができます。
ワンポイントアドバイス
- ビジネスゲームを通じて対人関係における情報や感情のやり取りをより良くするコミュニケーションを学びます。また、その過程でゲーム参加者間の関係の質を高めることができます
- 自分のチーム内での話し合いはもちろん、他チームの交渉にも積極的なコミュニケーションが必要です
- 相手の納得を得るにはどんな交渉材料が良いか、互いにWin-Winになる方法など、仕事上の人間関係に生かせる考え方を理解し、身に付けることができます
The Team
基本情報
- 実施形態:集合研修
- 準備するもの:ゲームのキット
- プレイ人数:15~36人
- プレイ時間:3~6時間
ルール/ゲームの進め方
「The Team」では参加者が1つの会社のメンバーとして3~5人のチームを組み、上司役1名と部下役2~4名に分かれて、他チーム(最大5社)と競い合います。
上司役ができることは「部下に指示を出す」「予算の配分を決定する」という意思決定のみ。意思決定以外の全ての仕事を部下に任せることになります。いかに部下と情報を共有するのか、やるべき活動を決めて指示を出すのかが問われます。
ワンポイントアドバイス
- 部下と上司が会社の中でチームで動いているからこそ起きる矛盾や問題、両者の視座の違いやコミュニケーションギャップを、一連のゲーム体験を通じて実感できます
- 途中で上司と部下の役割を入れ替えることで、視座・視野・視点の転換を経験し、研修後の現場に活かしていくことができます
- 組織が成長するために重要な、チームで意見を交わし合い新たな知恵を産み出す共創的対話を、ゲームを通して自然に体験することができます
- ゲームのプレイ中には組織のメンタルモデル(価値観・考え方)が非常によく出ます。ゲーム後の振り返りの時間に「自分たちはチームとして何をどうすれば良かったのか」を話し合うことで、現実の組織におけるコミュニケーションやチームワークの改善点を発見します
まとめ
コミュニケーション研修にゲームを取り入れる目的は何なのか?
新入社員のアイスブレイク(緊張の緩和)ができれば良いのか。新入社員同士の関係性を強化したいのか。それとも、ゲーム体験自体に学習効果を求めるのか?
本稿が、貴社の目的に合ったゲームコンテンツ選びに役立つことがあれば幸いです。
ちなみに、私たち株式会社プロジェクトデザインでは、コミュニケーション研修の知識をお届けするコラムを公開する他、ビジネスゲームを活用した「コミュニケーション研修」をサービスとしてご提供させていただいています。
ご興味のある方は、是非ご覧ください。
この記事の著者について
執筆者プロフィール
古野 知晴
富山県滑川市出身。ケーブルTV番組制作会社や雑誌ライター等を経て、2014年にプロジェクトデザインに入社。取材・キャスターの経験で培った「聴く力、伝える力」を活かして「はたらくらすコネクションin上市」事業を立ち上げから担当し、6年間で企業・店舗136社、県外からの移住者18組を取材。そのほか文章編集・校正を中心にビジネスゲーム制作に関わる。2021年6月に育休から復帰以降は、マーケティング部の一員としてWebサイトに掲載するコンテンツ作成に携わる。現在も地元・滑川市のケーブルTVでキャスターを務め、2022年からは個人的に子どもの夢を叶えるイベントを主催するなど、地域に根ざした活動を行っている。
監修者プロフィール
亀井 直人
鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。
- 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
- PMP(Project Management Professional)
- NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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