オフサイトミーティングで盛り上がるゲーム特集
- 最終更新日:2024-10-29
仕事場の外で集まるオフサイトミーティングには、誰もが無意識の内に縛られてしまっている、仕事場のシガラミから離れられる点に大きな意義があります。
- 上司相手にも積極的に意見を出せる
- 普段は仲の良くない同僚の意見に素直に賛成できる
- あまり発言することが無い人から意見を引き出せる
このように、オフサイトミーティングによってコミュニケーションが活性化し、柔軟な発想が生まれ、これまで仕事の中で行き詰っていた議題にブレークスルーとなる解決策を生み出すことも期待できます。
ただ、せっかくのオフサイトミーティングも、参加者が緊張していたり、互いの関係性が築けていない状態では、その効果は落ちてしまいます。
そこで、本稿では「オフサイトミーティングで盛り上がるゲーム特集」と題して、場の緊張を解きほぐすアイスブレイクに使えるゲーム・参加者同士の関係構築を図れるゲームをご紹介します。
オフサイトミーティングで「盛り上がる」ゲーム
場に集う人たちの緊張をほぐすためにゲームに求められる要件は「盛り上がり」です。目の前のゲームに熱中し、場が盛り上がっていく過程で、一人ひとりの参加者の緊張が自然と解きほぐされていきます。
<盛り上がるゲームのメリット>
- 場の雰囲気を和らげ、参加者の緊張をほぐす
- 自己紹介のネタになる(話すテーマ・内容を決めやすくなる)
- 軽く体を動かすことでリラックス・リフレッシュできる
フラフープくぐり
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:フラフープ(チームの数だけ用意)
- プレイ人数 :10~30人(1チーム5~10人)
- プレイ時間 :10~30分
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は1チーム5~10人に分かれます |
2 | チームメンバーで手を繋ぎ、横一列に並びます |
3 | 各チームの先頭の人にフラフープを渡します |
4 | スタートの合図で、先頭の人から順に、全員が手を離さないようにフラフープをくぐっていきます |
5 | 手を繋いでいる人がくぐりやすいよう、隣の人が手を上げたり伸ばしたりする協力もできます |
6 | 最後尾の人がフラフープをくぐり終え、フラフープを手に持った時点のタイムを競います |
7 | 最も早くくぐり終えたチームの勝利となります |
ワンポイントアドバイス
- 簡単なゲームですが、身体を動かしながら応援し合うことで一体感が生まれ、チームビルディングになります。ただ、他人と手を繋ぐことへの抵抗感のある人もいる可能性があります。そのような場合は、なるべく本人の意に添う形で、片手だけ繋ぐ先頭か最後尾に配置するようにしましょう
ヘリウムリング
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:フラフープ(チームの数だけ用意)
- プレイ人数 :4~30人(1チーム4~8人)
- プレイ時間 :15分
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は、4~8人のチームに分かれます |
2 | 各チームに1つずつフラフープを渡します |
3 | チームメンバーは、フラフープを囲むように立ちます |
4 | チーム全員で、人差し指の第一関節の上にフラフープを載せます |
5 | 制限時間5分をカウントします |
6 | チームメンバーは、フラフープを人差し指に載せたまま、5分以内に床に下ろします |
7 | 誰か1人でも人差し指が離れるとアウトです。最初の位置からやり直します |
8 | 最も早く、フラフープを床に下ろしたチームの勝利です |
ワンポイントアドバイス
- ヘリウムリングはチームの人数が多いほど難易度が上がり、盛り上がります。少人数で行うとクリアが簡単になります
- 人差し指が離れたかどうかは第三者からは分かりづらいので自己申告になります(参加者には、ごまかさないで素直に申告するように伝えましょう)
箱の中身はなんでしょう?
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:大きめの箱、箱の入れるお題のグッズ(※)
- プレイ人数 :4~20人(1チーム2~10人)
- プレイ時間 :15~30分
※大きめの箱は、手を入れるための穴を開けます。そして、他の人から箱の中身が見えるように一面を透明な状態にします
※箱の入れるお題のグッズ例:こんにゃく、スライム、ぬいぐるみ、ウィッグ、ブラシ、たわし、おもちゃなど
ルール/ゲームの進め方
1 | 箱と中に入れるグッズを見えないように準備します |
2 | 参加者は、AチームとBチームの2つに分かれ、チーム内で回答者を数人(最大5人程度)決めます |
3 | Aチームの回答者が後ろを向いている間に、Bチームが箱の中にお題となるグッズをセットします |
4 | Aチームの回答者は箱の横からそっと手を中に入れ、中身を触ります |
5 | Aチームのメンバーは、ヒントや答えを言ってはいけません(言った場合はマイナス1ポイントとなります) |
6 | Bチームは、回答者を惑わすことを言っても構いません |
7 | 制限時間を1分です。Bチームがカウントします |
8 | 時間内に回答者が答えを言い、正解なら1ポイントが入ります。時間内に正解できなかった場合は0ポイントです |
9 | Aチームの回答が終わったらポイントを数えます |
10 | 回答者をBチームに交替し、3~9番を繰り返します |
11 | ポイントの多いチームの勝利となります |
ワンポイントアドバイス
- 手にくっつく・冷たい・チクチクしている・毛があるなど、変わった感触があると恐怖心が生まれたり、生き物だと勘違いしたりして盛り上がります(パーティーや懇親会にもお勧めなゲームです)
- グッズにバリエーションや意外性を持たせようとする程、準備には手間がかかります。「箱の中身はなんでしょう?」で使ったグッズは、当てた人への景品としてプレゼントできるものだとなお良いです
オフサイトミーティングで「関係構築を図れる」ゲーム
参加者同士の交流要素が強く、互いをよく知ることができるゲームをご紹介します。
<関係構築を図れるゲームのメリット>
- 親睦を深め、仲良くなれる
- コミュニケーションが円滑になる
- 相互理解し、信頼関係を築ける
- 既にある関係性を深められる
ネームパス
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:柔らかめで投げやすいボール(チーム数の分)
- プレイ人数 :4~30人(4~6人)
- プレイ時間 :10~20分
ルール/ゲームの進め方
1 | みんなで円になります |
2 | それぞれ、自分が呼ばれたいニックネームを言います |
3 | 「ネームパス」の説明をします(4~6を実際にやってみると分かりやすいです) |
4 | スタートの人(Aさん)を決め、ボールを渡します |
5 | Aさんは、誰か他の人(Bさん)の名前を呼び、自分の名前を言ってボールを優しく投げます。「Bさん、Aです」 |
6 | ボールをもらったBさんは、Aさんにお礼を言って、別の人(Cさん)の名前を呼び、自分の名前を言ってボールを優しく投げます。「ありがとう、Aさん。Cさん、Bです」 |
7 | 次々に別の人へボールを投げます(制限時間まで6番を繰り返します) |
ワンポイントアドバイス
相手の名前(ニックネーム)を覚えているか、みんなが楽しく参加できているか(ボールが回って来ないため輪に入れていない人はいないか)、ボールを相手が受け取りやすいように投げているかなどを、チェックしましょう(ネームパスを通してコミュニケーション上の課題が見えてきます)
1回目が終わった後に自分をふり返る時間を設け、2回目を行うのお勧めです(きっと、2回目の方が、ボールのやり取りがうまく行くはずです)
ハイ&ロー
基本情報
- 実施形態 :対面/オンライン
- 準備するもの:なし(※)
- プレイ人数 :4~30人(1チーム2~4人)
- プレイ時間 :15~30分
※オンラインで実施する場合は、パソコンとオンラインコミュニケーションツール(ZoomやMiro)をご準備ください。
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は、2~4人のチームに分かれます(チーム分けはランダムで構いません) |
2 | 「ハイ&ロー」の説明をします |
3 | 「ここで聞いた話は他言しないようにしましょう」と守秘義務を伝え、話しやすい雰囲気をつくります |
4 | 1人ずつ、最近(1か月~半年以内に)身の周りで起きた、最高の瞬間(ハイ)と最悪の瞬間(ロー)を2分以内で発表していきます |
5 | 話し終わったらチームの他の人は拍手をし、話した内容に関してフィードバックやアドバイスを送ります |
6 | 話し手を次の人に交替します |
7 | チーム全員が話し終わるまで4~6番を繰り返します |
ワンポイントアドバイス
- 普段の業務では言わないことでも、オフサイトミーティングという場でなら話しやすくなります。自分の想いや感情を話し、受け入れてもらう経験をすることで心理的安全性の醸成につながります。そして通常業務に戻っても、継続的な交流を促進できます
- 話し手本人がどんなに最悪だと感じたとしても、他の人から見るとそこまで深刻な内容でもないことや、視点を変えると異なる受け取り方ができること、他の人にとっても教訓になることがあり、価値観の違いや視点の移動に気づくことができます
- 聞き手としてフィードバックをする内容には、その人の人間性や経験知が表れます(フィードバックのコメントが出づらいことが予想される場合は、A4サイズ用紙とペンを人数分用意し、話す前に紙に書き出す時間を設けるのも良いでしょう)
情熱マルバツゲーム
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:ペンとバインダー(人数分)、ホワイドボード・マーカー、用紙(※)
- プレイ人数 :4~30人
- プレイ時間 :10~20分
※用紙はA5サイズで、紙の中央に大きめに、井戸の「井」のような格子状の横2本・縦2本の線を書き、9つのマスを作り、人数分をコピーします。
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者に用紙とペン、バインダーを配布します |
2 | 参加者は、9つのマス自分が情熱を注いでいること(好きなこと・趣味など)を記入します(時間を3~5分とり、じっくり考えます) |
3 | 全員が書き終わったらスタートです |
4 | 部屋の中を歩き、相手を見つけて2人組になって互いに用紙を見せ合います |
5 | 相手と同じ情熱があれば、そのマスにお互いのサインを入れます |
6 | 4~5番を繰り返し、縦・横・斜めのいずれか一列に他の人のサインが揃うとゴールです |
7 | ゴールした人は運営者に報告し、他の人が終わるのを待ちます |
8 | 他の人と同じ情熱がなく、一列揃わない人が残った場合は終了します |
ワンポイントアドバイス
- 事前に、ゲームに使うことは伏せた上で「自分が情熱を注いでいるものを9つ考えてきてください」と案内を出し、宿題にしておくとスムーズです
- 最初にゴールするのは、他の人との情熱の共通項が多い人です(同じ情熱を持っている人同士、このゲーム実施以降に情報交換や一緒に活動するなどして、さらに仲良くなれます)。一方で、ゴールできなかった人は、他の人との共通項が少ないのかもしれませんが、個性的な情熱を示すことで、他の人に興味を持ってもらうきっかけになることもあります
- マルバツゲーム方式のゲームは、他にもやり方があります。例えば参加者の大半が初対面の人なら、主催者が全参加者の名前をランダムに9つ書いたものを渡し、2人組になって自己紹介しながら名前を聞いていくこともできます(このやり方は難易度が下がるので、揃えるのは一列でなく三列にしても良いでしょう)
バケットリスト
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:A4サイズ用紙(人数分×2枚)、ペン(人数分)
- プレイ人数 :2~50人(1チーム2~4人)
- プレイ時間 :30分
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者は、2~4人のチームに分かれます |
2 | 参加者に紙とペンを配ります |
3 | 参加者は、自分が死ぬまでにやりたいこと・人生で叶えたい夢を紙に書き出します |
4 | 時間は10分程度取り、自分との対話としてじっくり考えます |
5 | 最低10個は書き、書ける人は100個を目指します |
6 | 書いた紙をチーム内で見せ合います(見せたくない人は、言える範囲のことを口頭で共有します) |
7 | 書いてあることを見て、互いに質問し合い、深掘り・具体化します |
8 | 他の人の書いた項目で「自分もやりたい」と思ったことは、自分のリストに書き加えます |
9 | 自分のリストで、最も叶えたいことベスト3を選びます |
ワンポイントアドバイス
- バケットリストを作成する過程で、自分の人生について向き合い、深く考えることができます。また、メンバーにバケットリストを共有することで、互いに応援し、応援される関係性を築くきっかけにもなります
- 夢ややりたいことが出てこない人には、「人生でやっておかないと後悔すること」「家族や友人にやってあげたいこと・残しておきたいもの」「余命1年と分かったらやりたいこと」「1か月後に地球が滅亡するとしたらどうするか」など、条件を付けてあげると発想が広がります
シェア・ザ・ラブ
基本情報
- 実施形態 :対面
- 準備するもの:大きめの付箋(チームの人数×10枚)、ペンとA4用紙(人数分)
- プレイ人数 :4~30人(人数が多い場合は1チーム5~10人に分かれます)
- プレイ時間 :30分
ルール/ゲームの進め方
1 | 参加者に付箋とペン、A4用紙を配ります |
2 | 参加者は、A4用紙の上部に自分の名前を書きます |
3 | 参加者は、付箋にメッセージを伝える相手の名前とメッセージを書きます(相手の良いところや普段の行動への感謝を伝えます) |
4 | メッセージを受け取る人が偏らないよう、チーム全員に書きます(書く人数によって増減しますが、書く時間を5分以上は取りましょう) |
5 | 相手の名前が書かれたA4用紙に、メッセージを書いた付箋を張り付けます(時間があれば、1人ずつ読み上げると良いでしょう) |
6 | 自分のところに集まったメッセージを読む時間を設けます |
7 | メッセージを書いてくれたことに対して、互いに感謝の気持ちを伝えます |
ワンポイントアドバイス
- メッセージは、「優しく声をかけてくれる」「あの時してもらったことが嬉しかった」「笑顔が似合う」「頭の回転が速い」「機転が利く」「いつも目を見て元気に挨拶してくれる」「絶対に遅刻しない」「ゴミ捨てを率先してやってくれる」など、相手への思いやり・感謝を込めた言葉であれば何でも構いません
- 褒め言葉だけではなくて、相手の存在を認める言葉や相手に期待していることなど、ポジティブなメッセージを伝えるのも良いでしょう
健康経営ゲーム
基本情報
- 実施形態 :対面/オンライン
- 準備するもの:ゲームのキット
- プレイ人数 :6~50人(1チーム6人)
- プレイ時間 :2~4時間
ルール/ゲームの進め方
「健康経営ゲーム」は参加者全員が1つの会社のメンバーとして6~50人でチームを組み、社長・管理職・人事部・一般社員などの役職に分かれて様々なプロジェクトを行いながら会社の業績を上げていくゲームです。
プロジェクトは、実行するたびに何らかの形でメンバーの心や体に影響を与えます。特定のメンバーに仕事が集中すると、現実世界同様に倒れてしまう(行動できなくなる)こともあります。自分たちの会社は、業績達成のために社員の心や体を犠牲にしてしまう会社なのか、あるいは心も体も健康な状態で業績を上げることのできる会社なのかを、シミュレーションすることが可能です。
ワンポイントアドバイス
- 同じチームでゲームを行うことで、初対面の人でも自然な形でコミュニケーションがとれるため、心の距離が縮まり、仲良くなることができます
- 立場が異なれば視座(見えるもの)も異なり、話し合いでみんなが働きやすい職場づくりをすることが業績にも繋がるということに気づくことができます
The Action!
基本情報
- 実施形態 :集合研修/オンライン集合研修
- 準備するもの:ゲームのキット
- プレイ人数 :5~66人(推奨人数は9~35人)
- プレイ時間 :3~6時間
ルール/ゲームの進め方
「The Action!」では、参加者は1つのまちの住民となり、1~3人のチームを組みます。他のチームと様々な交渉をしながら活動を行うことで、持続可能なまちの実現を目指します。
ワンポイントアドバイス
- SDGsやサステナビリティに対して、頭で知識するだけではなく、経験として実感できる(腹落ちする)ようになります
- ゲーム実施後に、自社のサステナビリティの取り組みを伝えることができます(社会貢献に対する価値観を持つ若者世代の入社意欲を高めることができます)
オフサイトミーティングとは
オフサイトミーティングとは、普段の職場から離れた非日常の空間での集まり・会議を意味する言葉です。いつもと異なる雰囲気の中で話し合うと気分や発想を変えられ、立場や役職を超えて新鮮かつ率直な意見が出しやすくなります。
オフサイトミーティングを通じて社内のメンバーとじっくり話し合い、交流する機会を持つことによって新たな気付きや発見が生まれ、コミュニケーションの促進、共通認識の醸成、チームワークの強化、企業文化の理解に繋がります。
オフサイトミーティングには、次のような種類があります。
1 | 社外の貸し会議室やホテルなどで会議を行うケース |
2 | リモートワーク中心でオフィスを持たない企業が、月1回など定期的にレンタルスペースを借りて行うケース |
3 | 大勢が集まれる広いスペースを借りて社内プレゼンを行うケース |
4 | キッチンスタジオの併設された施設を借りてチームで料理を作るケース |
5 | 社員交流のため、リゾート地などでアクティビティやゲームを中心に行うケース |
6 | 社員旅行・合宿を兼ねて、温泉やサウナのある宿泊施設で行うケース |
7 | 上記いずれかと懇親会をセットで行うケース |
オフサイトミーティングを成功させるコツ
オフサイトミーティングを成功させるにはコツがあります。
そのコツが押さえられていないと、せっかく自由に意見を言える場を設けたというのに、それを台無しにしてしまうことがあります。つまり普段通りの会話と代わり映えしない状態になってしまうのです。
では、具体的にどんなことに注意すれば、オフサイトミーティングは上手くいくのでしょうか。そのコツを解説します。
1. オフサイトミーティングの目的を共有する
オフサイトミーティングは大人数が通常業務から離れて参加するものです。この機会を活かすには、チームメンバー全員が、自分たちの業務の手を止めて行うだけの価値を創出する意欲を持つことがとても大切です。
参加メンバー全員の意欲を向上させるために第一に重要なことは、会社(上司)からオフサイトミーティングの目的をきちんと共有することです。
可能であれば、現場部門の社員を巻き込んでオフサイトミーティングのプログラムを検討していくことを推奨します(「自分たちでオフサイトミーティングを成功させるんだ」という当事者意識の醸成に繋がります)。
2. チーム分けを工夫する
周囲の「環境」が変われば見方も変わる、それがオフサイトミーティングです。この「環境」には単純な職場というロケーションだけではなく、人間関係も含まれます。
そこで、普段は話をする機会がないメンバー同士でチームを組むことを推奨します。普段とは異なる考え方や意見を参考にすることで、自分が持っている考えや意見に新しい風を吹き込むことが期待できます。
3. あらゆる垣根を作らない
意見を述べるのに萎縮してしまう原因の1つが、相手の立場が自分より上であることによる、対案や新規の案を出すことへの遠慮です。これは多角的な見解と分析を求めている組織にとっては大きな損失になります。
そのため、オフサイトミーティングでは「上司や役員の立場は関係ない。全員が議題を解決するために集まったメンバーである」という意識を持って参加することが大切です。
オフサイトミーティングでは “平等” という認識を欠くと失敗する可能性が高まるため、あらゆる垣根を作らないことを意識する必要があります。
4. 当事者意識で建設的な意見を出す
オフサイトミーティングでの意見交換は、ブレスト(ブレーンストーミング)で行います。ブレストで大切なのは、他人の意見を批判しないこと・自分の意見に対しても否定的にならないことです。
改善案のない批判や感情面での全否定、上から目線の評論になってしまっては、自由に意見が出せない雰囲気になってしまいます。否定・評論しがちな人は、他の人の意見を潰していないか、自身の発言量を抑えることで場がどう変化するかという視点で考える必要があります。
反対に、普段から発言量の少ない人は「自分が意見を出すことで全体を活性化する」という意識を持ち、いつもよりも少し積極的に意見を出すよう心がけると良いでしょう。
全員が当事者意識を持ち、場を良くするためにできることを考えることで、意見交換に留まらない、考え方や価値観の交流ができます。もちろん、お互いを深く知る良いきっかけにもなります。
5. 通常業務をブロックする
オフサイトミーティング中は通常業務を入れないよう、予定をブロックします。
せっかくオフサイトミーティングの場をセッティングしていても、参加者のうち1人でも、話し合いやゲームの途中で顧客からの電話や商談があると、他のメンバーにも影響して集中が途切れてしまいます。全員でオフサイトミーティングに集中し、非日常の空間だからこそ生まれる創造力を信じて取り組みましょう。
6. ふり返りを行う
成果を出したい時は、何事もやって終わりではなく、ふり返りを行うことが大切です。オフサイトミーティングも例外ではありません(「楽しかった」「盛り上がってそこで終わり」では意味がありません)。
日常業務に戻った際にオフサイトミーティングで経験したこと・話し合ったことが活かされるよう、記憶が新しいうちにふり返りを丁寧に行います。どんなことに気づき、どんなことを今後に活かしていこうと考えたか、自分の言葉や文字としてアウトプットするふり返りの時間を設けましょう。
7. ビジネスゲーム研修を導入する
オフサイトミーティングを行った経験が無い場合や、逆にオフサイトミーティングの形式が定着し過ぎていて新鮮さが無い場合にお勧めしたい解決策が、ビジネスゲームの導入です。
ビジネスゲームとは、現実のビジネスを再現したシミュレーションゲームです。複雑なビジネスを個別の要素に分解し、要素同士の関係性を明確にする「モデル化」が行われています
このビジネスゲームはグループで取り組むことを基本とし、通常の会社と同じく役割分担が重要になるわけですが、オフサイトミーティングでビジネスゲームを活用する際には、この役割分担を普段の業務とは違ったものにします。
例えば、「新入社員がリーダーとなる」「社長が情報収集に奔走する」「内勤が営業を行う」といった具合に、普段とは異なる役割を体験することで、オフサイトミーティングの最大の目的である「普段の業務から離れた思考」を獲得するきっかけにできます。
この記事の著者について
執筆者プロフィール
古野 知晴
富山県滑川市出身。ケーブルTV番組制作会社や雑誌ライター等を経て、2014年にプロジェクトデザインに入社。取材・キャスターの経験で培った「聴く力、伝える力」を活かして「はたらくらすコネクションin上市」事業を立ち上げから担当し、6年間で企業・店舗136社、県外からの移住者18組を取材。そのほか文章編集・校正を中心にビジネスゲーム制作に関わる。2021年6月に育休から復帰以降は、マーケティング部の一員としてWebサイトに掲載するコンテンツ作成に携わる。現在も地元・滑川市のケーブルTVでキャスターを務め、2022年からは個人的に子どもの夢を叶えるイベントを主催するなど、地域に根ざした活動を行っている。
監修者プロフィール
亀井 直人
鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。
- 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
- PMP(Project Management Professional)
- NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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