Zoom/Google Meet/Microsoft Teamsに必要なOS・ブラウザ・帯域幅(回線速度)まとめ

オンラインミーティング、オンライン商談、オンライン研修、オンライン授業、オンライン会社説明会、オンライン面接……

これらの様々な目的のオンラインコミュニケーションを成立させる上ではコミュニケーションツール(Zoom/Google Meet/Microsoft Teamsなど)に合わせたPC環境の準備が必要不可欠です。

本稿では、大切なオンラインコミュニケーションの場で通信トラブルが生じないようにすることを目的に、メジャーなコミュニケーションツールでサポートされているOSとブラウザと必要な帯域幅(回線速度)をご紹介します。

Contents(目次)

Zoom に必要なOS・ブラウザ・帯域幅

Zoom でサポートされているOS

  • macOS X と macOS X (10.10) 以降
  • Windows 11
  • Windows 10(※)
  • Windows 8 または 8.1
  • Windows 7
  • Ubuntu 12.04 以降
  • Mint 17.1 以降
  • Red Hat Enterprise Linux 8.0 以降
  • Oracle Linux 8.0 以降
  • CentOS 8 以降
  • Fedora 21 以降
  • OpenSUSE 13.2 以降
  • ArchLinux(64 ビットのみ)

※Windows 10 デバイスは、Windows 10 Home、Pro または Enterprise のいずれかで実行されている必要があります( S モードはサポートされていません)。

Zoom でサポートされているブラウザ

  • デスクトップ
    • Chrome
    • Firefox
    • Edge
    • Safari

  • モバイル
    • Safari
    • Chrome
    • Firefox

※最新バージョンから 2 バージョン以内のOSが対象です(Chrome の最新バージョンが 111 である場合、Zoom はバージョン 109、110、111 をサポートします)。

Zoom に必要な帯域幅(回線速度)

ミーティングやウェビナーのパネリストに推奨される帯域幅

  • 1 対 1 のビデオ通話
    • 高品質ビデオでは 600 kbps(上り / 下り)
    • 720p HD ビデオの場合では 1.2 Mbps(上り / 下り)
    • 1080p HD ビデオでは 3.8 Mbps / 3.0 Mbps(上り / 下り)

  • グループビデオ通話
    • 高品質ビデオでは 1.0 Mbps / 600 kbps(上り / 下り)
    • 720p HD ビデオでは 2.6 Mbps / 1.8 Mbps(上り / 下り)
    • 1080p HD ビデオでは 3.8 Mbps / 3.0 Mbps(上り / 下り)
    • ギャラリー ビューでは 2.0 Mbps(25 名)、4.0 Mbps(49 名)

  • 画面共有のみ(ビデオ サムネイルなし): 50~75 kbps
  • ビデオ サムネイルによる画面共有の場合: 50~150 kbps
  • オーディオ VoIP の場合: 60~80 kbps
  • Zoom Phone の場合: 60~100 kbps

ウェビナー参加者に推奨される帯域幅

  • パネリストのビデオがオンの場合
    • 高品質のビデオでは 〜600 kbps(上り / 下り)
    • 720p HD ビデオでは 〜1.2-1.8 Mbps(上り / 下り)
    • 1080p HD ビデオでは 〜2-3 Mbps(下り)

  • 画面共有のみ(ビデオ サムネイルなし): 50~75 kbps(下り)
  • ビデオ サムネイルによる画面共有の場合: 50~150 kbps (下り)
  • オーディオ VoIP の場合: 60~80 kbps(下り)

Google Meet に必要なOS・ブラウザ・帯域幅

Google Meet でサポートされているOS

  • デスクトップ(※)
    • Apple macOS
    • Microsoft Windows
    • Chrome OS
    • Ubuntu などの Debian ベースの Linux ディストリビューション

  • モバイル
    • Android 5.0 以降
    • iOS 14 以降

  • Gmail アプリ
    • Android 6 以降
    • iOS 14 以降

※最新バージョンから 2 バージョン以内のOSが対象です。

Google Meet でサポートされているブラウザ

  • Chrome ブラウザ
  • Mozilla Firefox
  • Microsoft Edge
  • Apple Safari

※ブラウザは最新バージョンを使用することを推奨します。

Google Meet で必要な帯域幅(回線速度)

大規模な組織での参加者 1 人あたりの平均的な帯域幅  
会議の種類送信受信
動画1 Mbps1.3 Mbps
音声のみ12 Kbps18 Kbps
小規模な組織や個人での参加者 1 人あたりの帯域幅  
会議の種類送信受信
1080p の動画最大 3.6 Mbps最大 3.6 Mbps
720p の動画最大 1.7 Mbps最大 1.7 Mbps
グループ会議250 Kbps 以上*最大 4.0 Mbps
音声のみ100 Kbps100 Kbps

Microsoft Teams に必要なOS・ブラウザ・帯域幅

Microsoft Teams でサポートされているOS

  • Windows 11、Windows 10 (Windows 10 LTSC for Teams デスクトップ アプリを除く)、ARM 版の Windows 10、Windows 8.1、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2

  • MacOS の 3 つの最新バージョンのいずれか
  • Android:最新の4つのメジャーバージョン
  • iOS:最新の2つのメジャーバージョン

Microsoft Teams でサポートされているブラウザ

  • Microsoft Edge:RS2 以降
  • Microsoft Edge (Chromium ベース):最新バージョンと、その前の2バージョン
  • Google Chrome:最新バージョンと、その前の2バージョン

※通話と会議の両方をサポートしているブラウザのみを掲載しています。

Microsoft Teams に必要な帯域幅(回線速度)

Audioの帯域幅の要件 (上り/下り)※単位はKB/s

  • 1 対 1
    • Minimum:10/10
    • 推奨:58/58
    • 最高のパフォーマンス:76/76

  • 会議
    • Minimum:10/10
    • 推奨:58/58
    • 最高のパフォーマンス:76/76

ビデオの帯域幅の要件 (上り/下り)※単位はKB/s

  • 1 対 1
    • Minimum:150/150
    • 推奨:1,500/1,500
    • 最高のパフォーマンス:4,000/4,000
  • 会議
    • Minimum:150/200
    • 推奨:2,500/4,000
    • 最高のパフォーマンス:4,000/4,000

OSのバージョン確認方法

Mac

  1. 画面の左上の「Appleメニュー(Appleのアイコン)」を選択
  2. メニュー上の「この Mac について」を選択
  3. 表示されるバージョン番号を確認

参考:Mac に搭載されている macOS を調べる|Apple サポート

Windows

  1. 画面下の「スタートボタン(Windowsのアイコン)」を選択
  2. メニュー上の「設定(歯車のアイコン)」を選択
  3. メニュー上の「システム」を選択
  4. メニュー上の「バージョン情報」を選択
  5. 「Windows の仕様」に表示されるバージョンを確認

参考:使用中の Windows オペレーティング システムのバージョンを確認する|Microsoft サポート

ブラウザのOSのバージョン確認方法​

Google Chrome

  1. ブラウザの画面右上の「三点リーダーのアイコン」を選択
  2. メニュー上の「ヘルプ」を選択
  3. メニュー上の「Google Chrome について」を選択
  4. 「Chrome について」に表示されるバージョンを確認(※)

※バージョンが古い場合は自動更新されます

Microsoft Edge

  1. ブラウザの画面右上の「三点リーダーのアイコン」を選択
  2. メニュー上の「ヘルプとフィードバック」を選択
  3. メニュー上の「Microsoft Edge について」を選択
  4. 「バージョン情報」 に表示されるバージョンを確認(※)

※バージョンが古い場合は自動更新されます

帯域幅(回線速度)の確認方法

<Step1>
「スピードテスト」のキーワードでGoogle検索をする

<Step2>
検索結果画面の最上段に表示される「インターネット速度テスト」の項目内にある「速度テストを実行」のボタンをクリックする

<Step3>
自動で実行されるテスト結果を待つ(数十秒程度かかります)

<Step4>
出力されたテスト結果を確認する

<注意点>
一般的に回線速度の単位は「Mbps」が主流ですが、ツールによっては「MB/s」で表示されているケースもあります。前者はビット単位の速度で、後者はバイト単位の速度です。1バイト=8ビットとなります(例:8MB/s=64Mbps)。

この記事の著者について​

執筆者プロフィール

池田 信人

自動車メーカーの社内SE、人材紹介会社の法人営業、新卒採用支援会社の事業企画・メディア運営(マーケティング)を経て、2019年に独立。人と組織のマッチングの可能性を追求する、就活・転職メディア「ニャンキャリア」を運営。プロジェクトデザインではマーケティング部のマネージャーを務める。無類の猫好き。しかし猫アレルギー。

監修者プロフィール

亀井 直人

鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム「2030SDGs」に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。活動を通じて関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。

  • 経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
  • PMP(Project Management Professional)
  • NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
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