去る2021年7月7日、社会課題への越境学習プログラム「フィールドアカデミー」を提供するリディラバ社と「ビジネスゲーム研修」を提供するプロジェクトデザイン社の共同で「研修設計」をテーマにしたセミナーを開催させていただきました。
セミナーの様子
本セミナーでは、セミナー開催前にアンケート調査を実施させていただきました。
アンケートは、「実務につなげる研修の作り方」というテーマの中で研修担当者の方々が具体的にどのような課題感をお持ちなのか、 あるいは、 どうやってその課題を乗り越えられているのかをお聞きする内容です(アンケート調査レポートは本ページ下部よりダウンロードいただけます)。
そして、セミナー当日は、アンケート調査の回答結果( “実務につながる研修” を実現する上での「あるある」な研修課題についての企業各社の認識や見解)を元に、実務につながる研修の作り方を考えていきました。
「あるある」な研修課題のトピック
「研修実施直後の感触(参加者のコメントやアンケート満足度)は良いものの、実務に定着しない」
「研修担当者としては論理的思考力やコミュニケーションスキル等の社員が実務を遂行していく上で必要性を感じている研修テーマがあっても、研修効果が見えづらい(業績やKPIとの関連性が薄い)という理由で研修の導入が見送られてしまう」
「SDGsやダイバーシティ&インクルージョン、働き方改革や健康経営等の『これからの時代には実務にも繋げていかねばならないテーマ』の研修について、経営層やマネジメント層の価値観・固定観念によって導入が妨げられている」
「そもそも、研修の当事者となる社員のやる気が見受けられない(受け身の態度、仕方なく参加している雰囲気がある)」
研修登壇者コメント
「研修実施直後の感触(参加者のコメントやアンケート満足度)は良いものの、実務に定着しない」。
この課題については、「まずやってみる」ことが大事だと捉えています。研修の中で理解しても「実施するのが1か月後」などでは遅すぎます。研修で学んだことを「まずやってみる」、そして自分が出来ていたかどうかがその場でわかる(フィードバックがある)、その過程があることで、自分にとって取り組みが必要な範囲が見えるのではないでしょうか。
取り組みが必要な範囲とは、成長が感じられるゾーンと言い換えられます。
研修参加者それぞれにとって「コンフォートゾーン」「ラーニングゾーン」「パニックゾーン」、これらの範囲は異なっており、まず「自分のラーニングゾーン」を研修で掴み、そのゾーンを意識しながら実務に向き合うことで、実務で取り組みが行われ、成長していくことと考えています。
亀井 直人(かめい なおと)
株式会社プロジェクトデザイン 研修部マネージャー
鳥取県立鳥取東高等学校卒業、福岡工業大学情報工学部情報通信工学科卒業。SE(インフラエンジニア)として長く経験を積む。プロジェクト遂行におけるチームのパフォーマンスを引き出すためにファシリテーション技術の習得・実践を続ける。特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会では役員(2016年~2021年理事、2019年~2021年副会長)を務める。富士ゼロックス福岡在籍中にSDGsとビジネスゲーム”2030SDGs”に出会う。ビジネスゲームが持つ力の素晴らしさに触れ、2020年に研修部マネージャーとしてプロジェクトデザインに合流する。博多駅前”fabbit hakata ekimae”に福岡オフィスを構え、関わり合う方々との対話を楽しみにしている。鳥取県鳥取市出身。蟹と麦チョコが大好き。
・経済産業省認定情報セキュリティスペシャリスト
・PMP(Project Management Professional)
・NPO法人 SDGs Association 熊本 監事
参加者の感想(抜粋)
“事前アンケート形式にしていただいたおかげで、他社の研修ご担当者の意見が知れた。また、アンケート結果を踏まえた解決策や気を付けるべきポイントを解説いただいたことで非常にわかりやすく、すとんと落ちてきた”
“それぞれの立場からの観点でいろいろなお話を伺えましたので、参考にさせていただきます”
“経験豊富な方の現場対応と、他の方々の悩みを共有してもらえたことで、大変気付きが多い場となりました”
“「効果的な研修とは何か?」という点についてよく分かった”
“研修課題のあるあると、その解決策と、ヒントを得ることができた”
ご案内
本セミナーで使用した「事前アンケート」結果の閲覧を希望される方は、下記URLからダウンロードいただけます(フォームに入力いただいたメールアドレス宛にダウンロードURLをご案内させていただきます)。
・「実務に繋げる研修の作り方」についてのアンケート調査レポートのダウンロードフォーム
【調査概要】
- 調査目的:「実務に繋げる研修の作り方」というテーマの中で研修担当者の課題感や、課題を乗り越える工夫を把握する
- 調査方法:Web上のアンケートフォームより入力
- 調査対象:株式会社Ridilover・プロジェクトデザイン株式会社共催セミナー申込者
- 調査期間:2021年7月1日〜2021年7月6日
- 回収件数:8件(回収率28.6%)