The Manager

この「The Manager」を通して身に付く能力や試される能力は3点あります。

1つ目は経営者感覚。

「ヒト・モノ・カネ」と言われる経営資源の中で、一般的な感覚ではヒト（人的リソース）を第一に考えがちですが、経営者の感覚では「カネ（資金）」が最初です。「カネ」を集めて「ヒト」に投資し、「モノ（商品・サービス）」を作り、販売して「カネ」を増やすのが企業であり、資金を調達・確保できなければ社員や取引先への支払いが疎かになります。

「The Manager」では、この経営者として持つべき資金感覚、経営思考をインストールすることができます。ゲーム内でも「カネ（資金）」を集めるところからスタートし、その上で「ヒト（人材採用）」「モノ（開発するITサービス）」を検討します。成長させたいITサービスに適切な人材を充ててシェアを拡大し、いかに他チームに勝る売上を獲得できるかが試されます。

2つ目は人材マネジメントと経営戦略の融合 。

会社のステージや状況に応じて求められる人材のタイプは異なります（例：創業期に必要な人材が成熟期には必要なくなる）。既存社員のポジションを変えながら雇用し続ける、新規採用に取り組むなど、経営戦略（中長期を見据えた人材の最適配置）に基づく人材マネジメントによって、人余り状態や人材不足で競合に一手及ばない事態を避けることができます。

「The Manager」では、この人材マネジメントをシミュレーションすることができます。ゲーム内で採用できる人材には、開発／運用／営業の3つの役割があり、さらにエリート／ベテラン／新人／外注という4タイプに分かれています。場当たり的に採用せずに、人材の特徴や能力を考慮し、事業の成長に貢献する人材を採用することが大切です。また、多くの人材を投入することで市場が成長し、売り上げが拡大していきます。

3つ目はフレームワーク活用。

基本的なフレームワーク（SWOT分析・PPM・3C分析など）は、その意味を知っていることよりも、自分のものとして活用できるかどうかが問われます。

「The Manager」ではフレームワークを活かせるチームが好成績を残せます。また、ゲーム体験時の自身の行動を振り返ることで、自身がフレームワークをどれだけ活用できていたのかに気付くことができます。